【CL】マドリーが完璧な試合運びでユベントスに3発完勝! C・ロナウドは美弾含む2ゴール!!

2018年04月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

開始3分でのゴールで試合を掌握した王者

やはり勝負を決めたのは、この男。ファーストチャンスをモノにした先制ゴールの価値は非常に高かった。そして見事なオーバーヘッドでの追加点! これで完全に勝敗を決した。 (C) Getty Images

 4月3日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ準々決勝の第1レグが行なわれ、レアル・マドリーが3-0でユベントスを下した。
 
 昨シーズンの決勝カードということで、これに敗れたユベントスにとっては雪辱戦の意味合いもあったホームでの一戦だが、試合開始からわずか3分、いきなり均衡を破ったのは王者マドリーだった。
 左サイドでフリーでいたイスコにマルセロからスルーパスが通り、イスコが余裕を持ってクロスを入れると、エースのC・ロナウドが右足のアウトサイドで合わせて、ゴール右隅に流し込んだ。
 
 最も嫌な時間帯に、最も警戒すべき選手2人によって先制点を奪われてしまったユベントスは、守備での圧力を高めながら攻撃に力を入れて同点ゴールを目指す。6分にはディバラがケディラとの壁パスで抜け出し、シュートはS・ラモスに阻まれるも、最初のチャンスを作る。
 
 その後も、ディバラ、イグアインに再三縦パスが通り、中盤からは効果的なパスやドリブルが光るケディラ、そしてベンタンクールがうまく絡んでいくが、最後のところでパスの精度を欠いたり、マドリーDF陣の好守に遭ったりして、決定機にまでは結び付かない。
 
 22分には左サイドでのFKをディバラがゴール前に入れると、イグアインが右足でのダイレクトボレーで合わせたが、マドリーはGKナバスが好反応でこれをストップ。37分にもユベントスはセットプレーからキエッリーニがフリーで好機を迎えるも、ヘディングシュートはしっかりヒットしなかった。
 
 こうしてゴールに迫るユベントスに対し、マドリーは冷静に対応。要所をしっかり押さえながら、ボールを奪うと素早く繋ぎ、選手が流動的に動いて次々に敵陣に進入して、ユベントスDF陣に脅威を与えていく。
 
 ポゼッションで上回りながらも、先制点のシーン以降は決定機を作ることができずにいたアウェーチームだが、35分にベンゼマが戻したボールをクロースがペナルティーエリアの外から右足で強烈に叩き、クロスバーを直撃するシュートでユベントスに冷や汗をかかせた。
 
 総じて見れば、アウェーゴールを奪って無理をする必要がないマドリーが効率良く、狙い通りに試合を進めたという印象を与えて、前半は終了した。
 
 後半に入ると、ユベントスはさらに攻撃の意思を明確に示し、立ち上がりから敵陣内深くに進入するが、マドリーは49分、カウンターからベンゼマがエリア内でボールをキープし、C・ロナウドがゴール前を通過する惜しいシュートを放つ。
 
 ユベントスは前半以上にボールを保持するが、マドリーの堅固な守備ブロックを崩すのに苦労し、縦パスやクロスはことごとくはね返される。そして中盤で悪いかたちでボールを奪われると、すかさずカウンターの脅威にさらされた。
 
 そして64分、スコアは動く。ユベントスが誇る堅守の象徴、キエッリーニとブッフォンの連係ミスからC・ロナウドがボールを奪い、多重攻撃から、最後は右からのクロスをC・ロナウドが美しいオーバーヘッドでゴール右隅に突き刺したのだ。
 
 やらずもがなの追加点を献上してしまったホームチームは、さらにその2分後、ディバラが浮き球に対して上げた足がカルバハルの腹に入り、2度目の警告で退場。攻撃の中心を失い、数的不利を背負ったことで、ほぼ勝負は決した。
 
 ここで攻勢に立ったマドリーは、さらに72分、エリア内でC・ロナウドのパスを受けたマルセロが抜け出して決定的な3点目を挙げ、準決勝進出に向けてもさらなる大きなアドバンテージを手にする。
 
 ユベントスは個々が運動量を上げて何とか一矢を報いようとするも、前がかりになれば、マドリーにはスペースと時間的余裕が生まれ、逆にアウェーチームが決定機のシュートの数を増やしていく結果となった。
 
 敵地で3ゴール、しかもクリーンシート達成。ホームでの第2レグではS・ラモスを累積警告で欠くとはいえ、王者のベスト4入りはきわめて濃厚となったと言えよう。

 ユベントスは、過去のCL決勝トーナメントにおけるマドリーとのホーム&アウェーの勝負では4回全てに勝利してきたが、さすがに今回は厳しそうだ。智将アッレグリがどのような策を授けて次戦に臨むのかは、非常に興味深いが……。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事