フィオレンティーナ、主将の急死で延期のウディネーゼ戦へ。前回とは異なるホテルに宿泊

2018年04月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

背番号にちなんで13分に写真がスクリーンに。

3月4日にウディネのホテルで亡くなったアストーリ。あれからまもなく1か月が経とうとしている。(C)Getty Images

 悲劇から、まだ1か月も経っていない。"その地"に戻るのは、フィオレンティーナの面々にとってあまりに特別なことだろう。

 フィオレンティーナは現地時間4月3日、セリエA27節でウディネーゼと敵地で対戦する。元イタリア代表でフィオレンティーナのキャプテンでもあったダビデ・アストーリの急死を受け、延期された試合だ。

 イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、ステーファノ・ピオーリ監督は、フィレンツェを離れる前にクラブの公式チャンネルで「すべての試合にそれぞれの重みがある」など、試合に関して短いコメントを残したのみ。アストーリには言及しなかった。

 だが、チームが彼を想っていることは言うまでもない。悲劇が起きてから、フィオレンティーナが3連勝を飾っているのも偶然ではないだろう。現在は6位のミランに勝点6差の8位につけており、ヨーロッパリーグ出場権獲得を目指している。

 
 アストーリは3月4日、チームが宿泊していたウディネのホテル「La di Moret」の部屋で亡くなっていた。イタリア『Sky Sport』によると、チームは今回、別のホテルに滞在することを選んでいる。ホテルの名は「アストーリア(Astoria)」。アストーリ(Astori)を意識したことは想像に難くない。

 対戦相手のウディネーゼにとっても、3日の試合は特別な一戦となる。『Sky』によれば、マッシモ・オッド監督は前日会見で、「ここであったすべてのことから、特殊な試合になるのは確かだ」と述べた。

「フィオレンティーナにとっても我々にとっても、特別な試合になるだろう。あの日のことを思い出す。あのような悲劇は忘れられないものだ」

『Sky』によると、3日の試合では背番号13を纏っていたアストーリを追悼すべく、13分に大型スクリーンにアストーリの写真を映し出し、観客が拍手を送る予定になっているようだ。

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