「溜め息が出るようなシャペウ!」中島翔哉の鮮やかループ弾が月間最優秀ゴールに!

2018年04月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

2位に大きく差を付ける「47.06%」の得票率

ポルトガル国内だけでなく、欧州全域でその名が知られるようになってきた中島。シーズン終了後の去就に注目が集まる。(C)Getty Images

 先の日本代表ベルギー遠征で出色のパフォーマンスを披露したのが、期待の俊英・中島翔哉だ。マリ戦で後半途中から登場してA代表デビューを果たすと、終了間際に豪快な同点弾をゲット。センセーショナルな活躍を見せた。
 
 昨夏に入団したポルティモネンセで瞬く間に声価を高め、ここまで9得点・7アシストの大暴れ。いまやポルトガル・リーグのメインキャストのひとりに数えられ、国内の名門であるベンフィカやスポルティング・リスボンのみならず、アトレティコ・マドリーやボルシア・ドルトムント、ヴォルフスブルクといった欧州を代表する強豪クラブからの関心も伝えられている。

 
 そんな中島のゴラッソが、2月の月間最優秀ゴールに選ばれた。ポルトガル・リーグの選手組合が運営する公式サイト『Sindicato dos Jogadores』が発表したもので、3月の1か月間に行なわれた投票でダントツトップの数値を叩き出したのだ。得票の占有率は実に47.06%に達し、2位の24.84%に大きく差を付けている。

 
 選出されたのは、第23節フェイレンセ戦のループショットだ。敵地に乗り込んだポルティモネンセが2-1とリードして迎えた88分、右SBエマヌエル・ハックマンのクロスをファーサイドで受けた中島は、胸トラップから浮いた球を右足インサイドで軽くインパクトし、鮮やかに相手GKカオイ・セコの頭上を抜いた。ポルトガルのスポーツ紙『Record』が「完璧なショットをナカジマが決めて勝利を手繰り寄せた。溜め息が出るような"シャペウ"」と評した一撃だ。シャペウはポルトガル語で帽子を示し、ボールを浮かせて対峙する相手の頭上を抜くプレーを指す。
 
 中島にとっては嬉しい初受賞で、毎月選ばれるこのベストゴールの中から、シーズン終了後に「ベスト・オブ・ベスト」が選出される。つまりシャペウ弾はその権利を得たということだ。
 
 先週末のリーグ戦(第28節モレイレンセ戦)では、自身のPK献上やミスから失点するなど失態を演じながらも、0-3の苦境からしっかり3つのゴールに絡んで4-3の大逆転勝利に貢献。地元メディアの賛辞を受けた。ロシア・ワールドカップ登録の23人入りに向け、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督に猛烈なアピールを続けている。

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