「彼がいるといないとでは、すべてのチームが変わる」 劇的弾で無敗記録を守ったメッシを指揮官が称賛

2018年04月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ボールに触れるたびに決定的だった」

メッシがいる時といない時ではまるで別のチームになる。この日のバルサが、まさしくそうだった。(C)Getty Images

 無敗記録が途絶えるのを回避する一発だった。現地時間3月31日、リーガ・エスパニョーラ30節でアウェーのセビージャ戦に2-2と引き分けたバルセロナ。終了間際に値千金の同点弾を挙げたのは、エースのリオネル・メッシだった。

 前半に先制を許したバルサは50分に追加点を献上し、苦しい展開を強いられた。スペイン紙『Marca』によると、エルネスト・バルベルデ監督は「我々は多くを許すチームではない」と、2点を先行されたことが試合に影響したと述べている。

「これほど早くに2点目を奪われたことに影響された。ここまでの戦いではなかったことで、コントロールできなかった」

 だが終盤、バルサは88分にCKからルイス・スアレスが1点を返すと、直後の89分にメッシが左足を一閃。ボールはセルヒオ・リコの手を弾いてネットを揺らし、この一撃がチームに貴重な勝点1をもたらした。

 
 このドローでバルサはリーガの連続無敗記録を37とし、レアル・ソシエダが持つリーガ記録(38試合)まであと1試合に迫っている。

 アルゼンチン代表の2試合を欠場したメッシは、この日もベンチスタートとなり、58分にウスマンヌ・デンベレとの交代でピッチに登場した。途中からの起用を予定していたと明かしたバルベルデ監督は、「ボールに触れるたびに決定的だった」と、改めてメッシを称賛している。

「彼がいるといないとでは、すべてのチームが変わる。数日前のことじゃないが……」

 バルベルデ監督が示唆したのは、アルゼンチン代表のことだ。先日の国際親善試合でメッシを欠いたアルゼンチンは、スペインに1‐6の大敗している。

 バルサは4月21日のコパ・デル・レイ決勝でもセビージャと対戦する。無敗でのリーガ優勝、3年ぶりのチャンピオンズ・リーグ制覇、そしてコパ・デル・レイ4連覇の大偉業を、彼らは果たせるのか。メッシとバルサから目が離せない。
 

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