韓国代表にサプライズ復帰もあり得るか!? C大阪のヤン・ドンヒョンにブレイクの兆し

2018年04月02日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

粒揃いのFW勢に割って入るのは容易ではないが……。

湘南戦でハイパフォーマンスを披露したヤン・ドンヒョン(18番)。活躍を続ければ、9年ぶりの代表復帰は夢ではない?写真:川本 学

[J1リーグ5節]C大阪2-1湘南/3月31日/キンチョウスタジアム
 
 セレッソ大阪が今季リーグ戦初勝利を挙げた5節の湘南戦。その試合でハイパフォーマンスを見せたのがヤン・ドンヒョンだ。
 
 代表帰りの杉本健勇に代わって2トップの一角で先発出場すると、パワフルかつ正確なポストワークを披露。さらに13分には左足のミドルシュートを豪快に叩き込み、先制点も奪ってみせた。「試合に入ってからも、今日はずっとゴールする自信がありましたし、相手に勝てるという自信もありました。しっかり仕留めることができました」と振り返る。
 
 来日後、リーグ戦初ゴールを決め、チームへのフィットも順調だ。「誰でも、どこのチームに行ったとしても、最初は順応する時間が必ず必要。その中で、チームメートが僕を助けてくれて、順調に順応できていると思います。このまま良い形でシーズンを戦っていければ良いですね」と手応えを語る。
 
 Jリーグでブレイクの気配を漂わせるヤン・ドンヒョンは、昨季の韓国のKリーグで19得点(リーグ2位)を決めている凄腕のストライカー。2016年に加入した浦項では2シーズンで計32得点を決めているのだ。09年には韓国代表にも選ばれ、2試合に出場している。
 
 日本でもその地位を高め、韓国代表に復帰もあり得るかもしれない。実際に昨季から『韓国代表について考えているか』という質問を何度も受けているという。
 
 ただ本人は「まだ代表に関しては興味を持っているわけではなくて、まずは自分が所属しているチームでちゃんと活躍をして、そこで良い姿を見せること。そうすれば、向こうからも声がかかると思う。自分は黙々とやっていくのみですね」と、代表入りに強い関心を抱いているわけではないようだ。
 
 シン・テヨン監督率いる現韓国代表には、トッテナムに所属するソン・フンミンをはじめ、身長196㌢のキム・シンウクや、ザルツブルクで研鑽を積む有望株のファン・フィチャン、磐田やG大阪でも活躍したベテランのイ・グノら優秀なFWが揃っている。ヤン・ドンヒョンがそこに割って入るのは容易ではないが、近年の活躍を異国の地でも続けることができれば、ロシア・ワールドカップメンバーに滑り込みなんてことも――。ビッグサプライズに期待したい。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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