【FC東京】「よくあそこにいたなと」。長谷川監督が称賛した富樫敬真のファインプレー

2018年03月31日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「あれは1点ものだった」(長谷川監督)

富樫のファインプレーは見逃せなかった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1・5節]FC東京3-G大阪/3月31日/味スタ
 
 G大阪とのホームゲームは一時2-2に追いつかれながらも、最終的にディエゴ・オリヴェイラのゴールで勝ち越し。打ち合いを制したFC東京が味の素スタジアムで勝点3を手にした。
 
FC東京の長谷川健太監督は「リードしたあと少しトーンダウンして、前半終了間際の失点もあり、このままではやられるだろう」と思ったという。ただ、追いつかれても再び突き放せたのは「受け身に回らずやってくれたから」だった。(3月の代表活動中の)中断期間に得点力アップを目指して何度も行なった話し合いの成果が、このG大阪戦では出たそうだ。
 
 確かに、左足の強烈なシュートを決めた東慶悟、セットプレーからヘッドを叩き込んだ森重真人、64分に小川諒也のクロスに頭で合わせたD・オリヴェイラなどゴールへの執着心が見える選手は多かった。
 
 だが、長谷川監督が名前を出して称賛したのは意外な選手だった。そのプレーヤーとは、終盤の87分にD・オリヴェイラに代わって投入された富樫敬真だった。
 
「最後のセットプレーで、よく富樫敬真があそこにいたなと。あれは1点ものだったと思います。ああいうラックがないとこういうゲームは勝てない。本当に選手たちが頑張った。」
 
 FC東京の3-2で迎えた終了間際、コースを突いたG大阪のファン・ウィジョのシュートをヘッドでクリアしたのが、富樫だったのだ。あそこにいたのは偶然かもしれないが、あの場面で追いつかれていたらチームは大きなダメージを負っていたはずだ。その意味で、富樫は文字通り良い仕事をした。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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