“第3の挑戦”に燃える元日本代表CB・坪井慶介を直撃!山口での刺激的な日々とは?

2018年04月03日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「山口県は想像以上にサッカーに熱い」

今季から山口でプレーをする坪井。新たな挑戦に燃えている。(C)J.LEAGUE PHOTOS

 かつて浦和の黄金期を支え、2006年にはジーコジャパンの一員としてドイツ・ワールドカップにも出場した歴戦の戦士が今、山口で"第3の挑戦"に燃えている。
 
「来た当初からずっと感じているんですが、山口県は想像以上にサッカーに熱いんですよ。そこには驚かされていて。僕は浦和と湘南に所属してきましたが、両クラブとも街を上げてサッカーに情熱をかけていた。でも山口も引けを取らないです。熱は十分なので、その分、頑張らなくちゃいけないですけどね」
 
 真っ黒に日焼けした顔に柔和な笑みを浮かべて言葉を紡ぐのは、38歳となった坪井慶介だ。
 
 昨年末、湘南のJ1復帰を見届けたベテランCBは、契約満了でチームを退団。自らを求めてくれるクラブを探していた。その時に声をかけてくれたのが、今季からレノファ山口を率いる霜田正浩監督だったという。
 
「僕はシモさんとサッカーをできるのが楽しみだと思い、ここに来ました。その選択が間違いでなかったことを今は実感しています。練習はめちゃくちゃハードですよ。でも、それは自分のさらなる成長につながる。このチームでは相当年上になりますが、若い選手と一緒に切磋琢磨しています」
 
 昨季は20位とギリギリでJ3降格を免れた山口は今季、7試合を終えて4勝2分1敗の4位。15ゴールはリーグ最多タイと好成績を残している。若手、中堅、そして坪井らベテランが霜田監督の下で上手く融合し、非常に良いバランスを形成しているのだ。そのなかで22歳のオナイウ阿道、高木大輔、24歳の小野瀬康介が組む3トップは勢いがあり、チームの約7割のゴール数を稼ぐ。彼らのように若い世代の活躍ぶりに坪井も目を細める。
 
「最初にここで練習をした時に、ギラギラしている選手がたくさんいるなと感じたんですよ。やんちゃな子も多いけど、そこが逆に頼もしいですよね。彼らは今のままで良い。若い時は大人のような振る舞いをする必要はないし、とにかく一生懸命バチバチやることが大切なんですよ。僕もいろんな失敗を繰り返してここまで来たので」
 

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