「いつかはセリエAで」伊4部で珍しい”双子対決”が実現! 一体なんの?

2018年03月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

双子の監督対決で勝ったのは…。

現役時代にブレッシャでともにプレーしていたエマヌエレ(左)とアントニオ(右)。(C)Getty Images

 3月25日に行なわれたセリエD32節のレッツァート対トレント戦で、珍しいバトルが実現した。双子の監督対決だ。

 レッツァートを指揮するエマヌエレ・フィリッピーニと、トレントを率いるアントニオ・フィリッピーニは、現役時代にセリエAでもプレーし、ブレッシャ在籍時にはロベルト・バッジョや若き日のアンドレア・ピルロとチームメイトだった双子の兄弟である。

 生年月日(1973年7月3日)も、セリエAデビューの日も同じという2人は、引退後、ともに指導者の道を志し、アントニオが2011年、エマヌエレが2012年に監督キャリアをスタートさせた。

 以来、両者が対戦することはなかったが、2017年11月5日の同カードでレッツァートが5-1と大勝し、これを受けてアントニオがトレントの監督に招聘された経緯を経て、今回ついに"直設対決"が実現した。

 
「いつも通り真剣に戦うだけさ。いつかセリエAで指揮を執る初の双子監督になりたい」

 試合前にそう意気込みを語ったエマヌエレだったが、試合は両チーム合わせて6ゴールが生まれるオープンな展開となり、セリエD首位を走るレッツァートが4-2で勝利。残留プレーオフ圏内の15位に沈むトレントを11月の対戦に続いて圧倒した。

 指導者として下部リーグで研鑽を積むフィリッピーニ兄弟が、セリエAの舞台で監督として対決する日は、はたして訪れるのか。両者のキャリアに注目したい。
 
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