レバンドフスキの脅威、守備の不安…ポーランドが劇的勝利の韓国戦で見せた様々な側面

2018年03月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合は後半終了間際に大きく動いた

ピンポイントのパスではなくても、フィニッシュまで結び付けてしまうレバンドフスキ。ゴール前にボールを入れさせることすら、対戦相手にとっては大きな危険となる。写真は先制点の場面。 (C) Getty Images

 3月27日(現地時間)、国際親善試合でポーランドが3-2で韓国を下した。
 
 ロシア・ワールドカップのグループステージ最終戦で日本と対戦するポーランドは、3バックで韓国戦に臨んだ。出場メンバーは以下の通り。
 
GK:シュチェスニー
DF:(右から)パズダン、グリク、ピシュチェク
MF:リブス、マチンスキ、ロマンチュク、イェンジェイチック
2列目:グロシツキ、ジエリンスキ
CF:レバンドフスキ

 23日にナイジェリアと対戦した際には0-1で敗れたポーランドは、コルソフに韓国を迎えた一戦、立ち上がりからボールを保持して攻勢に出た。
 
 様子見の静かな段階を経て、10分にはジエリンスキのスルーパスでレバンドフスキが決定機を無仮想になるが、トラップが大きく、GKキム・スンギュにキャッチされる。対する韓国はその1分後、チョン・ウヨンのスルーパスに抜け出したイ・ジェソンが惜しいシュートを放った。
 
 ポーランドはポゼッションでは大きく勧告を上回るも、パスの繋ぎがあまり良くなく、縦に放り込むプレーが多い。これに対し、韓国は5バックで対抗してはね返し続ける。
 
 韓国はレバンドフスキに対して、CBが常にマークするのはもちろん、彼に対してボールを入れさせない守備を見せる。攻撃では、相手守備ラインの裏側を狙い、チャンスを作りかけた。
 
 しかしポーランドは22分、ジエリンスキが粘って右サイドからクロスを上げると、レバンドフスキが頭で合わせる。これはキム・スンギュが好セーブで防いだものの、このバイエルンのストライカーの前では、守備陣はわずかの隙を見せることも許されない。
 
 30分にソン・フンミンがハーフウェーライン付近からドリブルで突き進んでシュートまで持ち込んだ韓国だが、その1分後、右サイドを空けてしまい、リブス、グロシツキと繋がれて入れられたクロスを、レバンドフスキに頭で合わせられ、今度はゴール左隅に決められた。
 
 抜群の決定力を見せたレバンドフスキは、38分には自陣深くで自らクリアしたプレーから、韓国DF陣にプレッシャーをかけて自ボールとし、グロシツキの決定機を演出するなど、フィニッシュ以外の部分でも存在感を示す。
 
 失点後にファン・ヒチャンを投入して4バックに移行した韓国は、ソン・フンミンのきどいセットプレーや、ファン・ヒチャンの抜け出しなどでチャンスを作ったが、逆にポーランドは44分、グロシツキが右からのスルーパスで抜け出し、確実にシュートを決めてリードを広げた。
 
 後半、ポーランドはレバンドフスキ、ピシュチェク、シュチェスニーがベンチに下がり、韓国も2人が交代。試合はアウェーチームが攻勢に立ち、48分にはパク・チュホの左からのクロスに対するクリアが小さくなったところをイ・ジェソンが詰めるが、GKスコルプスキにブロックされる。
 
 54分にもソン・フンミンが思い切ったシュートを放つなど、韓国は守備の甘くなったポーランドを押し込んでいく。一方、守備では、ポーランドの単調な攻めに対しては最終ラインが冷静に対応してはね返していった。
 
 ポーランドは後半、さらにグリクも交代。完全に選手のテストモードに入った。61分に登場したミリクは幾つかチャンスを作るも、チームは全体的にラインを下げて守備に重きを置いており、見せ場も乏しく、ミリクの数本のシュートも枠を捉えられなかった。
 
 攻勢の韓国も、チェ・チョルソンが右サイドを再三駆け上がって勝負を仕掛ける姿が印象的だったが、なかなか決定機には結び付かない。
 
 しかし85分にイ・チャンミンがミドルシュートをゴール左隅に突き刺すと、さらに86分、ソン・フンミンのスルーパスでパク・チュホが抜け出し、マイナスのクロスをファン・ヒチャンがフリーで決めて、あっという間に同点としてしまった。
 
 終盤で試合を振り出しに戻されたポーランドだったが、アディショナルタイムに多重攻撃を仕掛け、ジエリンスキが左足で巻くテクニカルなシュートをゴール左隅に流し込んで再び勝ち越し。間もなく、試合終了となった。
 
 やはりポーランドは、レバンドフスキの力が図抜けており、ゴールゲッターだけでなく、チャンスメーカーにもなれる彼を抑えられるか否かが、対戦相手にとっては試合結果そのものを左右するということが、改めて示された。
 
 その一方で、この試合では、攻撃の組み立て、守備などに不安を感じさせた。ポーランドがこれを本大会までに改善してくるのか。そして日本は、この点から勝機を見出せるか。
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