コロンビアは引き分けも攻守両面で豪州を圧倒!日本の脅威となる組織力と個人技を見せつける

2018年03月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

豪は2人のJリーガーを先発起用。

デゲネク(左)とボールを激しく奪い合うハメス(右)。チームの攻撃を巧みに牽引した10番は間違いなくロシアで日本の脅威となる。 (C) Getty Images

 現地時間3月27日、ロンドンにあるフルアムの本拠地クレイヴン・コテージで、コロンビアとオーストラリアの国際親善試合が行なわれた。
 
 4日前にフランスから2点差を返す逆転勝利を果たしていたコロンビアは、この日もその時のメンバーと同様に主力組を先発で起用。4-4-2の布陣で以下の面々を揃えた。
 
GK:オスピナ
DF:(右から)アリアス、サパタ、ムリージョ、モヒカ
MF:アギラール、バリオス
2列目:ハメス、ウリベ
FW:ファルカオ、バッカ
 
 一方、23日のノルウェー戦で1-4の大敗を喫したオーストラリアもメンバーに大まかな変更はなし。Jリーガーのアンドリュー・ナバウト(浦和)とミロシュ・デゲネク(横浜)は、それぞれ2列目左サイドとCBで先発起用された。
 
 試合は立ち上がりからコロンビアが圧倒する。開始直後の5分にハメス・ロドリゲスのクロスからカルロス・バッカが惜しいヘディングシュートを放ったのを皮切りにオーストラリアを自陣へと押し込んでいった。
 
 試合を優勢に進めたコロンビアの攻撃陣を牽引したのは、やはり10番のハメスだ。33分に左サイドからのクロスボールに自ら飛び込んで惜しいシュートを見舞えば、直後の34分には鋭いミドルパスで味方の決定機を演出。2トップのファルカオとバッカとも好連携を見せた。
 
 前半は得点こそ生まれなかったものの、コロンビアはオーストラリアに全く付け入る隙を与えずに圧倒して折り返した。

 
 完全に試合を掌握して45分を終えたコロンビアは、後半も優位に立つ。47分にオーストラリアのナバウトが強烈なシュートを打たれて反撃を受けたが、徐々に落ち着きを取り戻すと、54分には、ファルカオに代わって途中出場したFWミゲル・ボルハがゴールネットを揺らしたが、惜しくもオフサイドとなり、幻のゴールと消えた。
 
 攻め続けるコロンビアだが、守備においても安定したプレーを披露。時折、オーストラリアが見せる体躯を利したスピーディーかつパワフルな攻撃に対しても、焦ることなく危なげなく応対した。
 
 攻守の両面でオーストラリアを圧倒したコロンビアだったが、この日はゴールだけが遠い。両サイドからの素早い攻撃を起点に幾度となく相手ゴールへと迫ったが62分にハメスの渾身のヘディングシュート、86分にボルハの蹴ったPKをそれぞれ相手GKダニー・ヴコヴィッチに止められて決定力を欠いた。
 
 試合を通じて、ほぼワンサイドゲームを演じたコロンビアだったが、結局ゴールを奪えず。試合はスコアレスドローで決着した。
 
 フランスから逆転勝利を挙げたときとは異なり、ゴールに見放されたコロンビアだったが、難敵オーストラリアを相手に、随所で見せつけた組織力、さらには個々のレベルの高さは流石だった。

 そのチームの仕上がり具合は上々で、ロシア・ワールドカップのグループステージ初戦で激突する日本にとって脅威なることを感じさせるものだった。
 
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