元ルーマニア代表ハジの息子がローマ入りか?

2014年06月06日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ローマの練習場・トリゴリアにふたりのビッグゲストが訪れる。

ルーマニアの伝説的英雄であるゲオルゲ・ハジの息子がローマに移籍する可能性が取り沙汰されている。 (C) Getty Images

【レバークーゼン】ローマからジェドバイをレンタルで獲得か
 
 レバークーゼンのルディ・フェラーSDは、ローマ郊外のトリゴリアにあるローマのトレーニングセンターを訪れ、95年生まれのクロアチアU-21代表DFのティン・ジェドバイの獲得交渉を進めた。元ドイツ代表で、かつてはローマでプレーし、わずか1か月だが監督も務めたフェラーは、この交渉について次のようにコメントしている。
 
「ジェドバイには大きな関心がある。偉大なタレントだが、出場機会を得られなかった。今後2年間、プレーするチャンスをたっぷり与えられればと思っている。この5シーズン、我々はCLに3回、ELに2回出場した。この規模のクラブにとっては大きな成功だ」。
 
 移籍はレンタルが濃厚。交渉は近いうちにまとまる可能性が高い。
 
【ローマ】ゲオルゲ・ハジの息子イアニスにローマ移籍の可能性
 
 かつてルーマニア代表キャプテンとして、アメリカ・ワールドカップ4強進出の立役者となったゲオルゲ・ハジが5日、ローマの練習場があるトリゴリアを訪れ、息子イアニスの移籍について話し合った模様だ。
 
 1998年生まれで、今年16歳になるイアニスはルーマニアU-16代表。父と同じ左利きの背番号10で、現在ハジが経営するフットボールアカデミーに所属している。すでに多くのクラブが興味を示しているが、若いタレントの育成に定評があるローマが移籍先の有力候補に挙がっているようだ。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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