【ブンデス日本人の現地評】高採点が並んだ大迫と原口! 他選手の多くは評価が分かれる

2018年03月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「攻撃の支点・力点になった」大迫

2試合連続弾を決めた大迫は、左サイドで躍動したビッテンコート(写真右)ともに、上位チーム相手の快勝、そして最下位脱出に大貢献した。今後も結果を残し、1部残留に向けての牽引役という重責を果たせるか!? (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第27節では、大迫勇也らのゴールでレバークーゼンを下したケルンが、最下位を脱出した。
 
 上位チームをホームに迎えたケルンは、9分に大迫が2試合連続となるゴールを左足で決めて先制に成功。後半にもツォラーが加点し、2-0の勝利を飾った。

『ビルト』紙はチーム最高タイの2点を付けたものの、『キッカー』誌は2.5点で、こちらはチーム最高点とはならなかった。
 
 地元紙『エクスプレス』はチーム最高タイの2点を与え、「ターンから決めた左足の先制ゴールは美しかった。攻撃陣において支点となり、力点でもあった」と称賛した。
 
 一方、別の地元紙『ケルナー・シュタットアンツァイガー』は2.5点を付け、「ゴールシーンでは(レバークーゼンの)GKレノのアシストを受けた。良いパスを多く送ったが、全てがうまくいったわけではなかった」と、厳しめの寸評だった。
 
 同じく自動降格圏に沈むハンブルクは、1-2でヘルタ・ベルリンに逆転負けを喫し、最下位に転落した。
 
 ティッツ新監督の初采配となったハンブルクは酒井高徳に加え、伊藤達哉も先発に復帰。前半は躍動し、チームも先制に成功したが、後半、7分間に2点を奪われて敗れた。
 
 右SBとしてフル出場した酒井には、今回も厳しい評価。『ビルト』はチーム最低タイとなる5点を付け、『キッカー』の採点も4.5点だった。一方、地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』は、「2失点目の場面では一歩遅かった。それ以外は、前節よりは良かった」と、比較的好意的だった。
 
 71分まで左MFとしてプレーした伊藤に対しては、『ビルト』『キッカー』ともに4点。地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』は、「小さい、しかし躍動した。ただ、この小さな選手は、後半の早い段階で力が残っていなかった」と、そのスタミナについて指摘した。
 
 入れ替え戦圏の16位マインツは、フランクフルトとのダービーに0-3で敗北。これで17位ケルンとの勝点差は5に縮んだ。
 
 長谷部誠はフル出場を果たし、後半戦の連続出場を維持。武藤嘉紀は55分からの途中出場となった。鎌田大地はベンチ外だった。

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