バロテッリを外したイタリア代表に敏腕代理人が激怒! 批判の矛先はあの名守護神にも…「差別的だ」

2018年03月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

イタリア・サッカー連盟の方針を批判。

長年に渡ってサポートを続けるバロテッリ(左)が招集を受けなかったことに怒りを露わにしたライオラ氏(右)。 ※写真は2013年のもの (C) Getty Images

 イタリア代表のルイジ・ディ・ビアージョ監督は、初陣となるアルゼンチン(3月23日)とイングランド(3月27日)との国際親善試合に向けたメンバーに、フランスのニースで復調の兆しを見せていたマリオ・バロテッリを招集しなかった。
 
 2014年のブラジル・ワールドカップ以降、代表から遠ざかっているバロテッリ。イタリア・メディア『Sky Sport』によれば、同選手の代理人であるミーノ・ライオラ氏は、「とても残念に思っているよ。何より監督の説明が残念だ」と不満を露わにしている。
 
「ディ・ビアージョはFWにとって大事なのが数字だけではないと言った。ならば、マリオにとって代表は終わりだ。監督のことは尊重する。問題は彼じゃない。カルチョのシステムだ。バロテッリを招集するには、強い気質を持つ人間が必要だよ」
 
 

 さらにライオラ氏は、「チームが彼を望んでいないというなら、それを公に認めるべきだ。名前を出せ。問題は、代表が何をしたいかだ」と、イタリア・サッカー連盟の招集方針へ批判を展開した。
 
「我々(イタリア・サッカー界)にはスポーツ面でのプログラムがない。どこにたどり着きたいのか分からず、ただ、代表監督だけをすげ替えているんだ。アイデンティティーがない。私ならまずSDを選ぶ。失敗すれば外国人の責任で、何も変えやしない。そしてうまくいけば問題を忘れてしまう」
 
 このバロテッリ招集を巡るライオラ氏の考察に対しては、「決して的外れではない」との意見も少なくないようだ。イタリア・メディア『Mediaset』のアンケートによると、1万3500人のうち45%がバロテッリは招集に値すると回答。「今後は招集すべきでない」の23%や「次の監督次第」の32%を上回る支持を集めた。
 
 一方で、ライオラ氏の怒りの矛先は、代表から引退せず、今回の招集に応じたジャンルイジ・ブッフォンにも向けられた。
 
 自らがマネージメントするACミランの若き守護神ジャンルイジ・ドンナルンマの起用を望んでいたとするライオラ氏は、「ブッフォンはEUROにも出たいのだろう」と批判を続けた。
 
「ブッフォンが選ばれたのと同じ理由はバロテッリには当てはめられていない。まるで差別みたいだ。ブッフォンの選択には驚いた。彼のことは好きだが、イタリアはこうなのさ。ドンナルンマは代表で見られない。新しいサイクルをブッフォンで始めるのなら、EUROまで彼が続けるだろうからね」
 
 ディ・ビアージョがこのまま正式な指揮官に就任するのか、噂されるビッグネームを招聘するのか、いまだ先行きが不透明なイタリア代表。ライオラ氏の発言を連盟幹部はどう受け止め、いかなる舵を切るだろうか。
 
 

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