【C大阪】新助っ人オスマルが語る…日本サッカーの印象と適応への課題は?

2018年03月20日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「日本の選手はテクニックがあるし、パスの質が高い」。

神戸戦でJ1デビューを果たしたオスマル(写真右)。随所でパスセンスの高さを垣間見せた。写真:徳原隆元

[J1リーグ4節]神戸 2-0 C大阪/3月18日/ノエスタ
 
「時間が経つにつれて慣れていった部分はありますけど、今日の試合は90分を通して厳しかった。今季初勝利を目指したけど、それができなかった。ここからオフに入って休んでから、次に勝てるように準備をしていきたい」
 
 そう語るのは、セレッソ大阪の新助っ人オスマルだ。4節の神戸戦でJ1デビューを果たしたこのスペイン人MFは、0-2の敗戦を悔やんだ。
 
 また日本サッカーへの印象も語った。
「日本の選手はテクニックがあるし、パスの質が高い。守備でも、一発で強く行くと外される可能性もあるので、そこはもうちょっと考えていかないといけない」
 
 とはいえ、スペインのラシン・サンタンデールでプレーした後、タイのブリーラム・ユナイテッドで3冠とともに最優秀DFに輝き、韓国のFCソウルではベストイレブンに選出されている。ここまで異国の地で実績を残してきたオスマルにとって、日本サッカーへの適応は大きな問題ではないだろう。
 
 実際、神戸戦では立ち上がりこそ存在感が薄かったものの、徐々に持ち味を発揮。秀逸な左足のキックでビルドアップに貢献し、守備では192センチの大柄な身体で激しくタックルにいくシーンも見られた。十分に計算できる戦力であることを証明したと言える。 
 
 素早いパスワークが特徴のJリーグにフィットするための解決策も明確だ。
「良いポジションを取らないといけないし、早く考えなきゃいけない。パスをするのは好きなので、もっと味方の近くにいたい。でなければ、単に大きく蹴らなければいけなくなってしまう。そういうところは自分から顔を出していきたい」
 
 C大阪は、川崎とのゼロックス・スーパーカップ(2月10日)を制した後は、2月14日のACL1節の済州戦以来、勝利から遠ざかっており、公式戦は7試合白星なし。リーグ戦は3分1敗で15位に沈んでいる。

 苦しむチームを浮上させる起爆剤となれるか。新助っ人の活躍に期待が懸かる。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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