【名古屋】どこまでも強気な17歳。菅原由勢は王者・川崎相手にも「舐められたくなかった」「代表選手を圧倒したかった」

2018年03月20日 本田健介(サッカーダイジェスト)

昨季のリーグ得点王にも臆せず立ち向かう

4試合連続で先発出場した菅原。この日もポテンシャルの高さを見せた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ4節]名古屋0-1川崎/3月18日/豊田ス
 
 今季の開幕戦で、J1では歴代2位となる17歳7か月27日でスタメン出場した菅原由勢は、川崎戦でもCBに入り、4試合連続となる先発を掴んだ。
 
 この日、マッチアップしたのは昨季のリーグ得点王である小林悠だ。しかし負けん気の強い17歳は「日本代表選手を圧倒すれば、代表に近づけると思っていました。失うものはなかったので、どんどん行こうと考えていました」と振り返り、強気なディフェンスで小林に食らい付いた。
 
 序盤には激しいチャージも見せたが、これは「最初の一発目で強く当たっとかないと舐められると思いました。やっぱり舐められたくはないので、ガッツリ行こうと決めていました」と口にする。こうした強靭なメンタルもトップチームで抜擢される所以なのだろう。
 
 その後も昨季のチャンピオンチーム相手に臆せず、失点はFKから最終ラインの裏に抜け出された大久保嘉人に決められ1点のみだっただけに、「セットプレー以外でやられていないというのは前向きに考えられますし、チームとしても攻撃もできていました」と手応えを語る。
 昨年はインドで行なわれたU-17ワールドカップで活躍し、今季は高校2年生(この春で高校3年生に進級)で2種登録となり、最終ラインのメインメンバーとして注目を浴びる。トップチームではCB一本での起用だが、本職のボランチに加え、両SBもこなすポリバレント性も魅力で、今後も重宝されそうだ。
 
「まだまだ隙があったと思います。J1王者だけあって常に考えていないとやられそうな場面があったので、もう一回映像を見返して、反省点を修正したいです」
 
 そう言ってスタジアムを後にした俊英の姿は、すでにプロ選手であるかのような責任とプライドに満ちていた。この1年、風間八宏監督の下でどこまで化けるのか非常に楽しみだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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