プレミアで輝く左SBに、「ブスケッツ2世」も!スペイン代表に初招集された3人の男たち

2018年03月18日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

DFながらプレミアで6ゴールを記録。

スペイン代表に初招集された(左から)ロドリ、M・アロンソ、パレホ。ロシア・ワールドカップ出場を果たせるか。(C)Getty Images

 3月16日、23日にドイツ、27日にアルゼンチンと親善試合を行なうスペイン代表のメンバー24名が発表された。
 
 開幕まで3か月を切ったロシア・ワールドカップへ向けた最終テストの場と言ってもいいこの2試合に向け、ジョレン・ロペテギ監督は3人の新顔を招集している。
 
 1人目は左SBのマルコス・アロンソだ。所属するチェルシーでは文字通り代えの利かない左WBとして、昨シーズンのプレミアリーグ制覇に貢献。今シーズンも国内リーグでは30試合中28試合に先発するなど、その安定したパフォーマンスが評価され、27歳にして嬉しい初招集となった。
 
 最大の武器はダイナミックな攻め上がりで、アップダウンを繰り返す運動量と左足のクロスの精度もに申し分がない。ここまで6ゴールと、得点力が高いのも魅力だ。
 
 スペインのSBにしては技術が高いとは言えないものの、その分フィジカルが強く、188センチの高さを活かした空中戦の強さも光る。
 
 代表の左SBはジョルディ・アルバ(バルセロナ)が絶対的レギュラーで、予選でジョルディが欠場した4試合は、すべてナチョ・モンレアル(アーセナル)が先発を務めてきた。さらに、M・アロンソとともにチェルシーでプレーするセサル・アスピリクエタも、左右両サイドで機能するため、貴重なバックアッパーとして代表の常連となっている。
 
 今回モンレアルは招集外となったが、これはある程度計算できると踏んでの判断だろう。M・アロンソがロシア行きを勝ち取るためには、強豪との親善試合でこの31歳のベテランを上回るインパクトを残さなければならない。
 
 そのM・アロンソと同じく、待ちに待った代表入りを勝ち取ったのが、28歳のMFダニエル・パレホだ。キャプテンを務めるバレンシアでは、不動の司令塔としてここまで4位という躍進の立役者となっている。
 
 正確なパスワークで攻撃のリズムを作るだけでなく、みずから敵ゴール前まで上がってフィニッシュに絡めるのも特長だ。
 
 4-1-4-1(4-3-3)が基本の代表では、インサイドハーフで起用が濃厚だ。ただ、このポジションは、アンドレス・イニエスタ(バルセロナ)を筆頭に、チアゴ・アルカンタラ(バイエルン)、コケ、サウール・ニゲス(ともにアトレティコ・マドリー)と人材は豊富。「23人枠」に滑り込むには、相当のアピールが必要となる。

次ページサプライズ招集のロドリとは何者か?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事