【CL】セビージャがマンUを撃破する金星! クラブ史上初のベスト8進出

2018年03月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

交代策が的中したセビージャ。

値千金のゴールを決めたのはベン・ヤーデル! 途中出場から見事に期待に応えてクラブの歴史を作った。 (C) Getty Images

 3月13日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第2レグが行なわれ、マンチェスター・ユナイテッドとセビージャが対戦した。
 
 2月21日に行なわれた第1レグをスコアレスで終わっていたため、ともに得点が必要な中で行なわれた第2レグは両チームとも慎重な立ち上がりを見せる。
 
 20分を過ぎてからも両チームの手堅さは緩むことはなかった。8分にセビージャがCKからホアキン・コレアが惜しいヘディングシュートを見舞った以外は目立ったシーンもないまま試合は進んでいった。
 
 中盤を省略した中長距離のパスを前線に当てて相手を揺さぶりにかかるマンチェスター・Uと、足下で丁寧にショートパスを繋ぐセビージャ。両者のスタイルは明確に表れていたが、一進一退の攻防戦は互いに譲ることなく、スコアレスで前半を終了した。
 
 迎えた後半も、前半と同様の手堅い展開で試合は続く。


 
 そのなかで57分にマンチェスター・Uのアレクシス・サンチェス、58分にセビージャのルイス・ムリエルと、互いに敵ゴールに迫ったが、相手守備陣を打ち破ることはできなかった。
 
 ホームで何とか次ラウンドへの突破を決めたいマンチェスター・Uは、60分にマルアン・フェライニに代えてポール・ポグバを入れてペースを握りにかかったが、停滞するリズムに変化は見られず……。70分過ぎには見兼ねたサポーターたちからブーイングも聞こえ始めていた。
 
 一方のセビージャは72分にフランス人FWのウィサム・ベン・ヤーデルと送り込むと、この交代が奏功する。
 
 74分、敵陣でボールを持ったパブロ・サラビアのスルーパスを受け取ったベン・ヤーデルがゴール前に侵入して右足を一閃! 強烈なシュートはゴール右下へと吸い込まれたのだ。
 
 貴重な先制点を叩き込んだセビージャは勢いそのままに78分に追加点を奪う。エベル・バネガの蹴った左CKをニアサイドでコレアがファーサイドでそらし、待っていたベン・ヤーデルがヘディングで押し込む。これにダビド・デ・ヘアも反応したが、ボールはゴールラインを越えた。
 
 2つのアウェーゴールを奪われ、後がなくなったマンチェスター・Uは、パワープレーにシフト。すると、84分にマーカス・ラッシュフォードのCKをロメル・ルカクがヘディングで押し込んで1点を返す。
 
 逆転にはあと2点が必要なホームチームはルカクにボールを集めるも、逃げ切り態勢を固めたアウェーチームの堅牢を打ち崩すことはできずに万事休すとなった。
 
 結局、試合は2-1でセビージャが勝利。敵地で金星を挙げたスペインの雄は、クラブ史上初のCLベスト8進出を決めた。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事