【移籍市場超速報】ナポリ 右SBの本命はヤンマート、グアリンのユーベ移籍が再燃か

2014年06月02日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

W杯の活躍で移籍金が吊り上る前に。

ナポリが右SBの補強の本命に挙げるのが、このヤンマート。オランダ代表でレギュラーを張る24歳の実力派だ。 (C) Getty Images

【ナポリ】右SB補強の本命はヤンマート、前線にはガッビアディーニも浮上
 
 ナポリにとって右SBは優先順位の高い補強ポイントのひとつ。第一候補に挙がっているのがフェイエノールトのオランダ代表ダリル・ヤンマートだ。両クラブは何度か交渉を持ち、クリスティアン・マッジョの去就が確定しないため、現在はペンディングになっている。ナポリとしては、ワールドカップで活躍して値札が吊り上がるリスクを避けるため、できるだけ早く獲得を決めたい意向がある。
 
 もうひとつの補強ポイントである前線については、レンヌでプレーするフィンランド代表オラ・トイボネンが、ゴンサロ・イグアイン(CF)、マレク・ハムシク(トップ下)双方のポジションをカバーできるリザーブ要員として注目されている。
 
 それに加えて浮上してきたのが、サンプドリアで大きく成長したマノーロ・ガッビアディーニ。ナポリの4-2-3-1の前線なら4つのポジションどこでもこなせる柔軟性を備えている点が大きな魅力だ。ただし保有権はユベントスが持っており、それが大きな障害になる可能性がある。
 
【ユベントス】グアリン獲得が再燃の可能性も
 
 今年1月にミルコ・ヴチニッチとの交換でユベントスへの移籍話が持ち上がりながら、サポーターの強硬な反対で破談になるという騒ぎの主役になったコロンビア代表MFフレディ・グアリン。結局インテルとの契約を延長して話が決着したように見えたが、ここにきてまたもユベントス移籍の可能性が浮上している。
 
 ユーベはその後も代理人とコンタクトを取り続けており、できれば獲得したいという意向を変えていない。問題は、インテルが首を縦に振るためにはそれなりの条件をクリアしなければならないということ。
 
 最低の条件は1800万ユーロ以上(約25億2000万円)をキャッシュで用意すること。1月と同じ徹を踏むのを避けるためにも、金銭プラス交換要員という条件は、たとえワルテル・マッザーリ監督が高く評価するヴチニッチやマウリシオ・イスラであっても、インテル側は呑むつもりがない。はたしてユーベは、インテルを説得できるか。
 
【インテル】ラノッキアとの契約延長を楽観
 
 今シーズン限りで引退したハビエル・サネッティとマッシモ・モラッティ前会長は、アンドレア・ラノッキアこそが未来のインテルを牽引するカピターノ(キャプテン)に相応しいと考えている。
 
 クラブもラノッキアを手放したくないと考えており、このCBを中心にネマニャ・ヴィディッチ、ファン・ジェズス、ロランド、マルコ・アンドレオッリという顔ぶれで来シーズンの最終ラインを構築しようという構想だ。ロランドについては、ポルトとの間で保有権買い取りの価格交渉を進めている。
 
 ピエロ・アウジリオSDは近いうちにラノッキアの契約延長について代理人と話し合いの場を設けたい意向で、ワルテル・マッザーリ監督もシーズン終盤のパフォーマンスはレギュラーに相応しいものだったと評価している。ただし、1000万ユーロ(約14億円)以上の好条件でオファーが届いた場合には、本人と一緒に検討する用意はあるようだ。
 

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