3.11を胸に――福島ユナイテッドがJ3開幕戦で逆転勝利! 田坂監督は「サッカーで恩返ししたい」

2018年03月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「あの日、3.11を胸にこれからも復興に進んでいく 福島と共に」

3.11という特別な日に行なわれた開幕戦を福島は逆転勝利で飾った。

 J3リーグ開幕戦、福島ユナイテッドFC対ザスパクサツ群馬が3月11日、2837人の観客が見守るなか、とうほう・みんなのスタジアムで行なわれた。「3.11」という福島にとって特別な日に、負けられないと臨んだ福島イレブンは、逆転で勝利を飾った。

 7分にアンラッキーなPKから失点した福島だが、ボール支配率も高く、岡田亮太が、「前半途中からボールが動かせた。先制されたのは早い時間で、このままいけば逆転できると感じた」と話したように、福島は後半に入り、48分に宇佐美宏和のゴールで追いつくと、85分には二ウドが逆転のゴールを決めた。 ともに、サイドから崩した得点だった。
 
 田坂和昭監督は、「相手の3バックが強いことは分かっていましたが、サイドからうまく揺さぶることができた。チームとして狙い通り。我々のサッカーができ、本当に満足いくゲーム」と話した。
 
 試合終了後には、東日本大震災追悼セレモニーが行なわれ、両チームの選手、スタッフ、それにスタンドの観客が黙祷を捧げた。
 
 福島ユナイテッドFCの歩みを振り返ったVTRでは、「あの日、3.11を胸にこれからも復興に進んでいく 福島と共に」と、チームからのメッセージが紹介された。 田坂監督は、「今日は震災から7年。スポンサーやサポーター、スタッフに選手、みんなの力で逆転できた。多くのサポーターが来てくれ、みなさんの支えがあって勝つことができた。感謝の気持ちでいっぱいです。今できることをサッカーで恩返ししたい」と語った。
 
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