「強くて取ったわけじゃない」柿谷曜一朗が捉える昨季の二冠と今季の“スタンス”

2018年03月13日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

「勘違いせずに1年間やらなあかん」

リーグ3試合を終えて白星がないチーム状況に、柿谷が口を開いた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ3節]柏 1-1 C大阪/3月10日/三協F柏
 
 昨季、ルヴァンカップと天皇杯を制し、二冠を獲得したC大阪。今季はゼロックス・スーパーカップで川崎を3-2で下して幸先の良いスタート切ったものの、リーグ戦では3節を終えて勝利がない。
 
 1-1のドローに終わった柏戦後、そんなチーム状況に柿谷曜一朗が口を開いた。
 
「常々言っているけど、去年の二冠はたまたま取れただけ。俺らが強くて取ったわけではない。今までの試合も俺らが強いから勝っているわけではない。それはもう一回、肝に銘じてやらなあかんと思う」
 
 柿谷は昨季の躍進をあくまで運と捉える。釘を刺すように言葉を続けた。
 
「(昨季は)やられながらも相手のミスとかで、たまたまこっちに運が転がってきたというのもあった。だから、去年がどうとか、全然関係ないと思う。チームとして戦っていくうえで、責任を誰かに押し付けることをせずにやったからこそ去年があった」
 
 とはいえ、「チームとして自信はついている」。そのなかで、昨季の主将は今季のスタンスを力強く述べた。
 
「点がとれなかったから前のせいとか、やられたら後ろのせいとかじゃない。1試合1試合の話をしていても何も始まらない。良いところをどんどん伸ばして、勘違いせずに1年間やらなあかん」
 
 昨季の二冠はチームが一丸になって獲ったタイトル。それを自信にしつつ、謙虚な気持ちも忘れない。柿谷は引き締まった声でそう語っていた。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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