酒井宏樹、決勝点の起点となる縦パスで勝利に貢献! 失点の際のミスを挽回する

2018年03月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

パイエとミトログルが好連係でゴール!

失点の場面では対応の遅れで悔いを残した酒井。守備面で後手を踏むことが幾度もあったが、勝ち越し点に絡んで勝利に少なくない貢献を果たした。写真はELのビルバオ戦。 (C) Getty Images

 3月11日(現地時間)、リーグ・アン第29節が行なわれ、マルセイユが2-1でトゥールーズに勝利。左SBとして先発出場した酒井宏樹は、78分のミトログルの決勝ゴールで、起点となる縦パスを送るなど、勝利に貢献した。
 
 右のサイドアタッカー、トバンがヨーロッパリーグ(EL)のアスレティック・ビルバオで負傷したことで、攻撃力の低下が懸念されたマルセイユは、このアウェーマッチで酒井を本来の右SBから左に移し、攻撃的プレーが得意なB・サールを右で起用した。
 
 試合は10分、セットプレーからゴール前に入ったボールをグスタボが頭で落とし、オカンポスが詰めてアウェーチームが先制。序盤から攻勢のチームが幸先良くリードを奪ったことで、現在リーグ3位のマルセイユが、より楽に試合を進められると思われた。

 しかし、17位のトゥールーズは底力を見せ、失点から9分後、SBのシラが右サイドをドリブルで突破してグラウンダーのクロスを入れると、ファーサイドから走り込んだムベレが合わせて同点とする。酒井はムベレへの対応が遅れて前に入られ、シュートを許してしまった。
 
 徐々にポゼッションを高めるホームチームのペースで試合は進みながらも、両チームともに決定機を迎えたが、ここでマルセイユはマンダンダ、トゥールーズはラフォントの両GKが好守を披露して、互いに次の1点を与えない。
 
 マルセイユは後半、攻撃力を活性化させるために、アマビ、パイエ、そしてミトログルを次々に投入していく。
 
 そして78分、酒井が縦パスを前線へ入れ、パイエがこれをスルーして右に流れ、前方でボールを受けたミトログルからダイレクトでパスを受ける。ペナルティーエリアの右深くに侵入したパイエが速いライナー性のクロスを入れると、ファーサイドでミトログルがぴったりダイレクトで合わせ、ボールはクロスバーを叩きながらゴールラインを越えた。
 
 酒井を起点に、交代選手2人の好連係で勝ち越しゴールを奪ったマルセイユは、残り時間でトゥールーズの反撃をかわしながら、逆にカウンターでチャンスを作るなど主導権を握り続け、リーグ戦では3試合ぶりとなる勝利を敵地で飾った。
 
 マルセイユは15日にELでビルバオとの第2レグを敵地で戦い、その3日後、勝点5差で4位につけるリヨンとリーグ30節で対戦する。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事