なぜいま? プレミア公式がアップした「アーセナル伝説の49戦無敗」に賛否両論!

2018年03月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

根幹が揺らいでいる事実に変わりはない

アーセナル伝説の“ザ・インビンシブルズ”。誰もが認める49戦無敗の偉業だが、その栄光を伝える動画が……。(C)Getty Images

 16年ぶりの公式戦4連敗で窮地に立たされていたアーセン・ヴェンゲル監督も、ほっとひと息ついている頃だろうか。プレミアリーグのアーセナルは木曜日のヨーロッパリーグ、ラウンド・オブ16第1レグのACミラン戦で久々の勝利を飾ると、日曜日のワトフォード戦でも3-0の快勝を収めた。ひとまず悪しき流れを断ったのである。
 
 そのワトフォード戦のキックオフ直前、プレミア公式ツイッターがひとつの動画をアップロードした。これがちょっとした賛否両論を呼んでいる。ファンが「なぜこのタイミング?」と疑問を呈しているのだ。
 
 公開されたのは、2004年10月24日にアーセナルが打ち立てた「49戦無敗記録」の金字塔。アストン・ビラとの一戦は先制されるもロベール・ピレスの2得点とティエリ・アンリのゴールで逆転し、3-1の快勝に終わった。「ザ・インビンシブルズ(無敵の者たち)」と称された伝説のチームはこの8日後、敵地オールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッドに敗れ去る。およそ1年6か月の長きに渡って続いた記録はようやく終焉を迎えるのだ。

 
 ツイッターには「WWWWWWDDWWWDWWWDDWDWWDWWWWWWWWWDWDWDDDWWWWWWWDWWW」と48戦の内訳と、「アーセナルが48戦負けなしという特筆すべき記録を打ち立てた時」という一文が添えられている。制作サイドにさしたる意図はなく、単に偉業を称えるトリビュート動画だったようだ。
 
 しかし、ファンは過敏に反応した。もちろん黄金期を懐かしみ、称える書き込みも多かったが、一方で、結果が伴っていない昨今のチーム状況を鑑み、ネガティブに捉える向きも少なくない。「これをいま載せることになんの意味があるのか?」「過去の栄光」「二度とこんなチームには戻れない」「当時を思い出せというメッセージか?「大事なのはいまだろ」「だからと言ってヴェンゲルでいいという理由にはならない」などなど、どこか釈然としないアーセナル・ファンの想いが交錯した。
 
 ここにきて公式戦2連勝と、少し持ち堪えた感のあるアーセナル。だが、ヴェンゲル政権の根幹が揺らいでいる事実に変わりはないのだ。

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