保持率32%、シュート2本で2得点勝利のマンU、モウリーニョは「人の意見は気にしない」

2018年03月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ボールを持たずに試合を支配した」

結果に満足するモウリーニョ。ボールは保持できずとも「重要な勝利」とリバプール戦を振り返った。(C)Getty Images

 2位の座を争う相手との直接対決を制したのだから、何よりも結果を喜ぶべき、ということか。

 マンチェスター・ユナイテッドは現地時間3月10日、プレミアリーグ第30節でリバプールを本拠地オールド・トラフォードに迎え、2-1の勝利を飾った。マーカス・ラッシュフォードの2ゴールで先行し、敵の反撃をオウンゴールの1点に抑えて3連勝。3位リバプールとの勝点差を5ポイントに広げている。

 枠内シュートは2本だけだった。だが、英『BBC』によると、ジョゼ・モウリーニョ監督は試合後、「異なる45分ずつで我々がパーフェクトなパフォーマンスを見せた」と、チームの出来に胸を張った。

「我々が勝利に値しなかったと人が考えても、私は気にしない。周囲が言うことは気にしないよ。選手たちは満足している。私もハッピーだ」

 
 プレミアリーグによると、ユナイテッドのポゼッションは31.9%。だがモウリーニョ監督は、「ボールを持っていなくてもコントロールすることもあるし、ボールを持っていてもトラブルに陥ることもある」と、ポゼッションは無関係だと強調し、ユナイテッドが勝利にふさわしかったと述べた。

「後半もあのように守備的に戦うつもりではなかったが、リバプールが反撃してきたのだから仕方がない。だが、ダビド・デ・ヘアが必死に守らなければいけないほど、我々のゴールが危険にさらされた場面は覚えていない。彼らはボールをコントロールしたが、我々がボールを持たずに試合をコントロールした。我々は勝点3に値したと思う」

 ユナイテッドは13日にチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第2レグでセビージャと対戦し、17日にブライトンとのFAカップ準々決勝に臨む。モウリーニョ監督は、今後の過密日程に向けて貴重な白星だと続けた。

「重要な勝利だ。リーグ、CL、FAカップは異なる大会で、それぞれ次の試合は関係ない。だが、人間の脳は複雑だ。ひとつの黒星が少しのダメージとなり、勝利は疲れを癒し幸せにさせてくれる。この試合に勝てたのは最高だった」

 敵地でのセビージャとの第1レグで0-0と引き分けているユナイテッドは、ホームゲームを制し、ベスト8に駒を進めることができるだろうか。
 

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