「なぜフランス語を話さない?」マルセイユ酒井宏樹は報道陣の意地悪な質問にどう答えた?

2018年03月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

チームの核が「活躍できてるのはヒロキのおかげ」と激賞

入団2年目のマルセイユで充実の日々を送る酒井宏樹。サポーターやメディアとの関係も良好のようだ。(C)Getty Images

 マルセイユの日本代表DF、酒井宏樹が日曜日のトゥールーズ戦を前にした記者会見に臨み、報道陣とユーモア溢れるやりとりを繰り広げた。
 
 まずは今シーズン、本来の右SBだけでなく左SBでの出場も増えているが、かなり慣れてきた印象を受けると投げかけられると、「そう思っていただけるのは嬉しいですけど、自分としてはぎこちない。右と左とでは全然違いますからね。もっと高いレベルにしないといけない。チームの事情もあるので、そこは覚悟してやっています」と回答した。
 
 さらに、チームの攻撃の核であるフロリアン・トバンが「今シーズンの僕が(右サイドで)活躍できているのはヒロキが守備面でカバーしてくれているからだ」と称えたことを伝え聞くと、にっこり笑い、「フロー(トバンの愛称)はそう言ってくれるけど、間違いなく彼の能力があってこそ。でもサイドバックとしては一番幸せな言葉だと思う」と照れた。

 
 会見は終始通訳を介して行なわれたが、記者からは「毎回訊いてるけど、いつになったらフランス語で応対するんだい?」という意地悪な質問も。だだこれも、話し手と聞き手の信頼関係があってのものだ。酒井は笑顔を見せながら、「自分の思っていることがみなさんに100%伝わることが大事だと思っているので、このまま日本語で続けていければと思います」と、やんわり返した。
 
 日本代表の一員として挑むロシア・ワールドカップへの展望についてはどう?
 
「僕らはフランス代表と違ってチャレンジャーなので、とにかく相手をリスペクトしたうえで、相手に挑んでいくという戦い方を見せて、そのうえで成功できればいいかなといまは思っているので、全力で挑んでいきたい」
 
 先日のイベントで、日本代表の先輩である中田英寿氏が「ワールドカップで日本はグループリーグを突破しなければならない」と話したことを問われると、「もちろんやるからにはかならず最高の結果を望みたい。日本のレジェンドがそのように言ってくれるのであれば、すごく嬉しいことですね」と語った。

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