【横浜】3節を終えていまだ未勝利。まだ3試合? もう3試合? 中澤佑二の答えは――

2018年03月11日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「1+1が2.5とか3になるような関係性を作れれば」

今季は腕章を巻いてチームをけん引する中澤。連続フルタイム出場はいまだ継続中で、熟練の守備技術も健在だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ3節]3月10日/横浜1-2鳥栖/ニッパツ
 
 開幕から3試合を終えて1分2敗。いまだ未勝利の横浜は、勝点1で16位の降格圏に沈んでいる。
 
 今季からアンジェ・ポステコグルー新監督を招聘し、チームはハイプレス&ハイプレッシャーを合言葉に、"アタッキングフットボール"に取り組んでいる。攻守にアグレッシブな戦いを見せているが、しかし思うように勝点に結び付けられていない。
 
 シーズンは始まったばかりであるが、だからといって悠長に構えているわけにもいかない。
 
 まだ3試合なのか、もう3試合なのか――。中澤佑二の答えは、「まだ3試合」だった。
 
「まだまだ。先は長い」
 
 手堅いサッカーで堅守を売りにしてきたチームが、大胆なモデルチェンジを成し遂げようとしている。今はその過程であり、生みの苦しみと言えるかもしれない。
 
「(鳥栖戦は)ピッチ状態も選手同士の距離感も良くなかった。そのなかでも、選手たちは監督が求めていることを最大限、プレーしようとしている。一生懸命にトライしている」
 
 目指すべきスタイルを体現しようと、横浜は必死に踏ん張っている。「チャレンジする気持ちは大事だし、時間はかかるとは思う」と覚悟を決めている中澤は、浮上のきっかけを掴むための改善策のひとつを次のように考えている。
「あとは、個の部分で良い判断ができれば。局面ごとにみんな頑張っている。でもチームとしてそれがプラスになっていない。誰もサボっているわけではないけど、1+1が2.5とか3になるような関係性を作れれば、相手が3人いても、うちはふたりでも突破できる」
 
 まだ数える程度だが、複数人がテンポ良くボールをつないで局面を打開するシーンはある。あとはその練度を高め、数を増やしていくしかない。
 
"先は長い"と中澤は言うが、「でも、そんなことを言っていると、あっという間に終わってしまうんで」と決して楽観視はしていない。まずは1勝。目に見える結果を出すことで、手応えを自信に変え、巻き返しを図りたい。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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