セレッソ助っ人MFが明かす豪快ゴラッソの舞台裏「あんなスーパーゴールは決めたことがない」

2018年03月11日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

柏のスタンドも唸った豪快ロングシュート!

自身もビックリのスーパーゴールを突き刺したソウザ。チームメイトたちからも祝福を受けた。 (C) Getty Images

[J1リーグ3節]柏 1-1 C大阪/3月10日/三協F柏
 
 決まった瞬間にスタンドがどよめいた圧巻のゴラッソだった。
 
 柏レイソルに先手を取られていたセレッソ大阪が1点のビハインドを追う60分、敵陣で柏の伊東純也の中途半端なパスをさらったブラジル人MFソウザが、前も向いて持ち出してから思い切りよくシュートを放つと、これが日本代表GK中村航輔の牙城を破った。
 
 ソウザの35メートル近い距離からの豪快なロングシュートが突き刺さった瞬間に声を上げたのはC大阪のスタンドだけではなかった。柏のサポーターたちが多く陣取り、黄色く染め上がったメインスタンドやバックスタンドも度肝を抜かれたように「おおー」と唸ったことも、このゴールの凄まじさを物語っていた。
 
 試合後、当人に「今までにあんなゴールを決めたことがある?」と直撃すると、照れくさそうにハニカミながら「あんなスーパーなゴールは決めたことがないよ(笑)」と答え、さらに続けた。
 
「本当に手応えがあったので、GKにとっては難しいボールになったと思う。凄く良いGKから点を取れたことが嬉しい。前半から狙っていたんですけど、なかなかうまくいかなかった。あの場面は、ボールをカットしてから巧くスペースに持ち込めたので、その瞬間に『打てる』と思ったんだ」
 
 また、2日前に30歳の誕生日を迎えていたソウザ。そのことを記者に聞かれると、「お祝いは家族とケーキを切ったぐらいだったんだ。覚えてくれていてアリガトウ」と少し寂し気に答えながらも、「ここで負けなかったこと、そして自分のゴールが良いプレゼントになったよ」と、自身の"バースデーゴール"を喜んだ。
 
 敵地で同じくアジアチャンピオンズ・リーグを戦う柏から勝点1を拾ったことを「負けているところからしっかりと追いつけたからポジティブな引き分けだよ。自分たちが成長してきている証拠だと思う」と話した殊勲のMFソウザ。その表情は、明るく、前向きだった。
 
 タイトな日程を消化するなかで確かな手ごたえを口にしたブラジリアン。C大阪は、その「成長」をアジアの舞台で示せるか。3月14日に行なわれるホームでのブリーラム・ユナイテッド戦は一つの試金石となりそうだ。

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取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
 

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