【川崎】ハードスケジュールにも負けず!中村憲剛がG大阪戦で意識したのは“メリハリ”

2018年03月11日 本田健介(サッカーダイジェスト)

理想通りの展開で今季ホーム初勝利を掴む。

トップ下としてチームをコントロールした中村。勝利をサポーターとともに喜んだ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J13節]川崎2-0G大阪/3月10日/等々力
 
 3日前にACLのメルボルン・ビクトリー戦を戦っていた川崎にとっては、J1・3節のG大阪戦は苦しいフィジカルコンディションを強いられるゲームとなった。
 
 トップ下で先発した中村憲剛も「中2日でしたし、しかもナイトゲームの後のデーゲーム(G大阪戦は13時にキックオフ)だったので、皆しんどそうだった」と振り返る。だからこそ大切にしたのはメリハリだったという。
 
「行くところと行かないところをハッキリさせようと考えていました。向こうが取りに来なければ自分たちがしっかりボールを持つ。そして悪い取られ方をしないで、カウンターに注意しようと中で話していました。ひょっとする外から見ていたらもっと行ってほしいところはあったかもしれません。でも、皆でそこは意識統一できていました」
 
 試合開始8分にCKからエドゥアルド・ネットのゴールで先制点を奪えた点も大きかった。これで攻めに出るしかなくなったG大阪を相手に優位にゲームを進められたのだ。

 ただハーフタイムには「もっと行く時は行かなくてはダメだ」と、鬼木達監督からは2点目を取りに行くよう檄が飛んだという。
 
 すると後半は相手をおびき寄せながらカウンターで攻め込み、家長昭博が追加点をマーク。まさに理想通りの展開で今季ホーム初勝利を挙げた。
 
 3日前のメルボルン・ビクトリー戦では試合終了間際にPKを献上し、同点に追い付かれる悔しい経験をしていた。だからこそ「3日前のような失点をしないこと、それとゲームコントロールの部分は皆で確認し合えていた」と中村も説明する。
 
 次は中2日でアウェーでのメルボルン・ビクトリーとのリターンマッチを迎えるが、「今回結果がついてきたことで、もっと前向きにやってくれると思います。今日はネガティブな要素はありませんでした。ポジティブな気持ちで進んでいけます」と鬼木監督も意気込む。
 
 等々力での今季初勝利は、3試合を終えて勝点1と苦戦が続くACLへの追い風にもなるのか。生き残りへ勝つしかないオーストラリアでの一戦にも注目だ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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