浦和の新戦力MF、マルティノスが不発気味の攻撃面の課題を指摘!「ダイアゴナルの揺さぶりを」

2018年03月09日 塚越 始

広島戦は74分に下がるも両チーム最多のスプリント回数を記録。

浦和の新戦力アタッカー、マルティノスが攻撃面の課題を指摘。より斜めの動きを増やしたい考えだ。写真:徳原隆元

 横浜F・マリノスから浦和レッズに今季加入したキュラソー代表MFのマルティノスが、2節の広島戦でホームデビューを果たした。ルヴァンカップのFC東京戦は欠場。10日にはアウェーで3節・長崎戦を迎えるが、本人もそろそろ勝利をもたらすゴールに絡むひと仕事をしたいと意欲を燃やす。

 
 新天地で2試合に先発したマルティノスは、1節・FC東京戦(△1-1)と2節・広島戦(●1-2)の比較を次のように語っていた。
 
「(広島戦は)もっとゴールを決められる試合だった。FC東京戦と比べればいい面はたくさんあり、コンビネーションからチャンスが作れて、クリエイティブさは増していた。ただ残念な結果だったので、次に生かしたいです」
 
 再三にわたって右サイドをドリブルで打開したマルティノスだが、クロスはほとんど跳ね返され、カットインから決定的なチャンスにはつなげられなかった。SB起用の遠藤との連係面も課題となった。
 
「クロスを放っても、ボールの向こう側にたくさんの選手がいる難しいシチュエーションが続いた。もっともっとボールをダイアゴナル(斜め)にたくさん動かしていければ、チャンスが生まれるのではないかなと思いました」
 
 74分でベンチに下がったため、先発メンバーの中で走行距離8,443メートルは最短だったものの、両チーム最多となる27回のスプリントを記録していた。もちろん守備時も含めた回数ではあるが、チームとしてもそんな背番号11の"一瞬の動き"を生かせずにいる状況が浮かび上がる。アジリティを生かした動きが絡み合うコンビネーションが増えていけば、攻撃の鋭さや勢いも増していくはずだ。
 
浦和のユニホームを着て、初めて埼スタのピッチに立った。背番号11は「アメイジングスタジアム。素晴らしいファンやサポーターと環境で、プレーできたよ」とその時だけ、小さく笑みをこぼした。
 
3節・長崎戦、水曜日の名古屋戦でウイングに入って2ゴールを決めた荻原拓也の先発もあり得る。マルティノスも出場すれば、結果が求められる。どのような形で初ゴールに絡むのか――その歓喜する姿が待ち遠しい。
 
取材・文:塚越 始(フリーランス)
 
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