「世紀のゴール!」「なんて才能だ」ロナウジーニョ伝説の"クラシコ弾"に再びスポットライトが

2018年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベルナベウに目を疑うような光景が…。

まさしくロナウジーニョ劇場。その圧巻のパフォーマンスにはマドリディスタも脱帽せざるを得なかった。(C)Getty Images

 2005年11月19日、レアル・マドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウのスタンドには、目を疑うような光景が広がっていた。

 ピッチで仲間とみずからのゴールを祝うひとりのバルセロナの選手に、マドリディスタ(マドリーのファン)がスタンディングオベーションを捧げていたのだ。拍手喝采を浴びたのは、この日2ゴールを決めたバルセロナのファンタジスタ、ロナウジーニョ――。


 78分、左サイドでボールを受けたブラジル代表FWは、軽やかなステップで対峙するセルヒオ・ラモスを振り切り、そのまま持ち込んでGKイケル・カシージャスの左を破り、リードを3点(3-0)に広げた。

 そのちょうど20分前にも同じようなコース取りから、やはりS・ラモスを交わしてゴールを決めていたロナウジーニョに対し、マドリディスタは罵声を浴びせるではなく、静かに立ち上がり拍手を送ったのだ。それが彼らにとっての素直な反応だったのだろう。

 
 現地時間3月6日、バルサはこのスーパーゴールの動画を公式ツイッターに投稿。するとコメント欄には、「サッカーの魔法」「なんて才能だ!」「世紀のゴール」などと、ファンから多くのメッセージが寄せられた。なかには、「(選手の)スペルが間違っている。(彼は)Legendinhoだ」といった書き込みもあった。

 ちなみにロナジーニョは、このクラシコから10年後の2015年、当時を振り返り、誇らしげにこう語っている。

「最大のライバルのファンからスタンディングオベーションを受けるという喜びを味わった選手は、そういないだろう。もっとも、試合中は拍手に気がつかなかったけどね」

 マドリディスタをも虜にしたロナウジーニョのスーパーゴールは、今後もベルナベウでクラシコが開催されるたびに、両チームのサポーターだけでなく、世界中のフットボールファンの間で語り継がれていくだろう。
 

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