【CL】ユーベが3分間で逆転! トッテナムとの激闘を制して8強入り

2018年03月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官の采配が的中! 劣勢を覆させる。

停滞気味だったイグアイン(左)とディバラ(右)。しかし、相手の一瞬の隙をついた両者は揃ってゴールを決めてみせた。 (C) Getty Images

 3月7日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第2レグが行なわれ、トッテナムとユベントスがウェンブリー・スタジアムで対戦した。
 
 ユベントス・スタジアムでの第1レグは2-2のドローで決着していたこのカード。両軍に次ラウンド進出の可能性が大きく残されたなかでキックオフの時を迎えた。
 
 試合は序盤からホームの大声援に後押しされたトッテナムが相手にプレスを掻い潜ってチャンスを創出する。3分と19分には韓国代表FWのソン・フンミンが強烈なシュートを見舞ったが、いずれも相手守護神ジャンルイジ・ブッフォンの牙城を崩すには至らなかった。
 
 出鼻を挫かれたユベントスは、突破には引き分けでも2点以上を必要とするため、攻撃陣の奮起が求められたが、ゴンサロ・イグアインとパウロ・ディバラのアルゼンチン代表コンビは鳴りを潜めた。
 
 時間の経過とともに緊張感が増すなか、連携が噛み合わないユベントスを尻目に、シンプルな繋ぎでフィニッシュまでを完結していたトッテナムが先手を取る。
 
 39分、右サイドをオーバーラップしたキーラン・トリッピアーのクロスボールをファーサイドで待っていたソン・フンミンが冷静に流し込んでネットを揺らしたのだ。
 
 公式戦2試合連続2得点中の絶好調男の一撃で沸きに沸いたウェンブリー・スタジアム。前半はその興奮がやむ間もないうちに終了。ホームチームがリードを奪って折り返した。


 
 今シーズンはわずかに2敗しかしていない本拠地で、その地の利を活かすような躍動感を発揮したトッテナム。一方、イグアインとディバラの両エースを封じられたユベントスは、後半も攻撃の軸を欠き、相手の守備網に打開できない時間帯が続いた。
 
 後手を踏んで、流れを掴みきれずにいたユベントスは、60分にクワドゥー・アサモア、61分にシュテファン・リヒトシュタイナーを投入して両SBを変更。すると、この交代策が功を奏す。
 
 61分、右サイドを攻め上がったリヒトシュタイナーが絶妙なクロスを供給。これをボックス内でサミ・ケディラがすらし、最後はイグアインが右足アウトサイドで流し込んだ。
 
 エースの得点で勢いが生まれたユベントスは一気にトッテナムの牙城を崩す。67分、イグアインのスルーパスに抜け出したディバラがゴール右上へと豪快にフィニッシュ! あっという間に逆転に成功した。
 
 良い流れで試合を進めながらひっくり返され、後がなくなったトッテナムは、猛攻を仕掛けに前に出たが、自陣に堅固なブロックを構築した老獪なユベントス守備陣にことごとく弾かれる。
 
 82分には先制点を挙げたソン・フンミンがビッグチャンスを迎えたが、ここでブッフォンが立ちはだかってゴールを破るには至らなかった。
 
 トッテナムは86分に元ユベントスの長身CFフェルナンド・ジョレンテを入れてパワープレーも厭わない反攻に出ると、アディショナルタイムにハリー・ケインの渾身のヘディングシュートがポストに嫌われて万事休すとなった。
 
 結局、試合は2-1で終了。一時は劣勢に立たされたユベントスが見事な逆転勝ちを収めて、2シーズン連続のベスト8へ駒を進めた。
 
 一方、敗れてしまったトッテナムも、イグアインに同点弾を許すまではイタリアの絶対王者を土俵際まで追い詰めるなど、十分に称賛に値する戦いぶりだった。
 
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