なでしこジャパンは大丈夫?アルガルベ杯で痛感した世界との差に高倉監督は...

2018年03月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

1か月後にはアジアカップ予選を控えているが…

大敗したオランダ戦に続き、なでしこジャパンはカナダ戦でも多くの課題を残した。(C) Getty Images

[アルガルベ杯]日本 0-2 カナダ/3月7日/ポルトガル・バチャル

 なでしこジャパンは初戦と同様、フィジカル面での弱点を露呈してしまった。

 アルガルベカップの5・6位決定戦のカナダ女子代表戦に臨んだ日本女子代表は0-2で敗戦。最終戦を勝利で飾れず、6位で大会を終えた。

 FIFAランク5位で五輪は2大会連続で銅メダルを獲得している格上のカナダを相手に、同ランク9位の日本はパワーに勝る相手に太刀打ちできず。ボールを繋げても、シュートを放てない。そればかりか、バイタルエリアに入り込むことすらさせてもらえない時間帯もあった。

 守備でも集中力を欠き、要所を抑えきれない。20分に、ペナルティエリア内でハンドを取られたと勘違いをしたところから先制点を献上。後半開始早々には、GKと最終ラインの連係ミスから追加点を与えてしまった。

 試合後に高倉麻子監督は「相手の圧力に負けるシーンが多かった」と完敗を認め、チームの反省点について言及。

「ゴール前に侵入する機会が少なかった。足を振り切るところでは相手のフィジカルに押された」
「失点の仕方も集中力が切れて、やられてしまったので悔しい」

 攻撃面ではパワー不足、守備面では粘り強さ。この2点がカナダ戦でも如実に現われ、今後に大きな不安を残した。

 今大会の初戦・オランダ戦でも同様の課題を露呈。改めてそう簡単に解決できる問題でないことは明らかとなった。しかし、嘆いている場合ではないのも事実。4月1日に行なわれる親善試合のガーナ戦を挟み、同7日からはアジアカップ予選を控えている。

 アルガルベ杯で痛感させられた世界との差。「この敗戦を無駄にしないためにも、次につなげていかないといけない」とは指揮官の言葉だ。早急に改善しなければ、16年のリオ五輪出場を逃した時と同じような惨劇を招きかねない。

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