【柏】伊東純也はクロッサー? フィニッシャー? 今季は少し違うかもしれない

2018年03月08日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

ゴール前でクロスに合わせて2ゴール。

ゴールへの意識をより強くしている伊東は今季、すでに公式戦で2ゴールを奪っている。写真:田中研治

[ACLグループステージ3節]柏 1-0 キッチーSC/3月6日/柏
 
 ACLグループステージ3節のキッチーSC戦、連戦を考慮してターンオーバー制を採用した前半の柏は、迫力に欠いた攻撃に終始していた。
 
 そんな状況を変えたのは、56分に投入された伊東純也だ。ピッチに入ってすぐ、自慢の快足ドリブルから右サイドを突破してクロスを上げるなど、攻撃を活性化させる。さらに66分には巧みな動き出しから、亀川諒史のクロスに合わせて決勝点を挙げ、チームを勝利に導いた。
 
「サイドで起点を作り、ゴールに絡めればいいと思っていた。点を取れて、勝てて良かった」
 
 そう伊東は喜び、ある程度狙い通りのプレーができたと言えるだろう。「右サイド(にボールがある)なら自分が仕掛けてクロス。逆サイドにあるなら大外からクロスに入ることを意識した」と述べるように、クロッサーとフィニッシャーの両方の役割を果たした。
 もちろん、局面に応じてふたつの役割をこなすのは昨季と変わらないが、今季は少し違うかもしれない。この試合、「自分が入る意味は得点」とゴールを強調したスピードスターは次のように語る。
 
「ゴールに近づかないと得点にはつながらないので、(ゴール前に)入っていくというのが大事になる。もっと自分が得点を取らなくてはいけないと思うし、去年より点を取る部分でゴールに近いところに入って行こうとしている」
 
 現在、公式戦ですでに2ゴール。たしかに、ACLプレーオフのムアントン戦での得点も、ユン・ソギョンのクロスにペナルティエリア内で合わせて奪ったものだった。昨季もゴール前に入る形はあったとはいえ、今季は序盤戦からゴールへの意識の高さが感じとれる。
 
 シーズンは始まったばかりで何かを結論づけるには時期尚早ではある。とはいえ、今季はフィニッシャー色が強まる快足FWの得点量産に期待できるかもしれない。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

【ACL 柏 1-0 傑志 PHOTO】伊東純也の決勝点で柏がACL今季初勝利!!
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