あり得ない蛮行! アルゼンチンで3部クラブの会長宅に銃弾が撃ち込まれる!

2018年03月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

隣家の車がとばっちりを受けて炎上

アルゼンチンのスタジアムはどこも熱狂的で独特の雰囲気を醸し出すが、一方で、過激なサポーターによるトラブルが後を絶たない。(C)Getty Images

 低迷するクラブのサポーターが、怒りに任せて蛮行に及んだ。米スポーツ専門チャンネル『ESPN』が伝えている。
 
 事件が起こったのは3月4日の日曜日だ。アルゼンチンのブエノスアイレス州サンジュストの閑静な住宅街で、早朝に銃声が鳴り響いた。撃ち込まれたのは、アルゼンチン3部リーグに属するアルミランテ・ブラウンの会長、アントニオ・アルゼント氏の自宅だ。玄関ドアや会長の実息が所有する車には生々しい弾痕が残っている。さらに隣家の車がその流れ球によって炎上するなど、一時周辺は騒然となった。

 
 前日、チームはリーグ戦でサンミゲルと対戦し、1-2の黒星を喫した。4連敗となり、ついに最下位に転落。試合後に暴徒化したサポーターがスタジアムで騒ぎを起こすなど、大きなトラブルに発展していた。今回の発砲事件もいわゆる過激なサポーター集団"バーラ・ブラバ"によるもので、アルゼンチン国内で長きに渡って社会問題化している暗部が、またしても顕在化した格好だ。
 
 今回は不幸中の幸いで、ひとりの怪我人も出なかったが、タイミングがずれていれば大惨事になっていた。被害者のアルゼント会長は警察の現場検証に対応しながらテレビ局の取材に応じ、「スポーツの結果に対する怒りをこのような形でぶつけて、いったいなんの解決に至ると言うのか! こんな事態に及んだのは私にも責任が少なからずあり、辞任すべきなのかもしれないが、断固戦い続けるよ」と語っている。

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