「今日の自分はありえない…」アーセナル守護神チェフが痛恨の失点を謝罪! ファンの反応は?

2018年03月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

リネカーは、その“謙虚さ”に賛辞。

痛恨の2失点にショッキングな表情を浮かべたチェフ。そんな守護神に対してファンの反応は……。 (C) Getty Images

 アーセナルが苦境に立たされている。現地3月4日に行なわれたプレミアリーグ第29節、敵地でのブライトン戦を1-2で落とし、2002年以来となる公式戦4連敗を喫したのだ。
 
 この敗戦により、プレミアリーグ優勝の可能性は完全に消滅。さらに4位トッテナムとの勝点差も「13」に広がり、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場圏内のトップ4でのフィニッシュも厳しい状況となっている。

 
 批判の対象となっているのは、ちぐはぐだった守備陣。公式戦では11試合連続失点中で、これはクラブワースト記録だ。
 
 そうした状況にかつてアーセナルの守護神として1990年から2003年まで活躍し、アーセン・ヴェンゲル体制の黄金期を知るデイビッド・シーマンは、「無法地帯になっているね。しかも、何人かの選手はパフォーマンスが死んでいる」と、英国国営放送のラジオ番組『BBC5』で言及している。
 
 そうした状況を受け、公の場で謝罪の言葉を放ったアーセナルの選手がいる。守護神としてゴールマウスに立つペトル・チェフだ。
 
 今シーズンはプレミア29試合に出場し、正GKとして君臨しているチェフだが、4日の試合後に自身のツイッターを更新。失望しているファンへ謝罪を述べている。
 
「世界最高のプレミアリーグにおいて、アウェーで勝ちたければ、今日の自分のような2失点をするGKではいけない。ありえないよ……。チームは反撃したが、手遅れだった」
 
 ブライトン戦での7分と26分の失点シーンを見てみると、1点目はCKの処理を誤り、2点目はグレン・マレーの手元に来たヘディングシュートを弾ききれなかった。本人が悔やむのも頷ける。
 
 ただ、多くのファンが目にするSNSでの謝罪は、批判を受けるリスクを考えれば、容易な行動ではない。当然のようにこのつぶやきには、「あんたはいつも同じことを言っている」や「もっと良い仕事をしてくれ」という非難の声が相次いだ。
 
 ただ、その中でチェフを擁護するコメントを出したのは、かつてイングランド代表FWとして活躍し、現在は『BBC』のスポーツ番組内で司会者を務めているガリー・リネカーだ。日頃からSNSを活用し、自分の意見を発信しているレジェンドは、「誰もが悪い一日だった」と、GKだけの責任ではないとし、さらに次のように綴った。
 
「みんながそういうことを言える謙虚さを持っているわけじゃない。彼は偉大なゴールキーパーにして、立派なプロフェッショナルだ」
 
 批判の嵐に晒されることを理解しながら、あえてそこで自分の出来を謝罪したチェフ。その35歳のベテランGKが見せた責任感と謙虚さが、苦境に立たされているアーセナルを立ち直らせるカギになるかもしれない。

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