頂上決戦を制したのはバルサ! メッシの華麗すぎる一撃が粘るアトレティコを葬り去る

2018年03月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

エースの3戦連続となるFKゴールが試合を決する。

試合を決めたのはメッシ。26分にみずから得たFKを見事に叩き込んだ。ジャンプしたジエゴ・コスタ(壁の右から3人目)の頭上を通過したボールは右に曲がり落ち、名手オブラクの指先をかすめながらネットに突き刺さった。メッシのリーガにおける直接FKからのゴール数は23に。(C)Getty Images

 現地時間3月4日に実施されたリーガ・エスパニョーラ第27節、バルセロナ対アトレティコ・マドリーの天王山は、1-0でホームのバルサが勝利した。

 戦前から勝負の鍵を握るポイントのひとつに挙げられていた「先制点」は、ホームのバルサに生まれた。26分、決めたのはリオネル・メッシ。ゴール正面の好位置でみずから獲得したFKを、鮮やかに決めてみせたのだ。

 バルサの10番の左足から飛び出したボールは、壁に入った長身のジエゴ・コスタがジャンプしたその上を通過し、右にカーブしながら懸命に伸ばした名手ヤン・オブラクの左手を弾いて、ゴールネットに突き刺さった。

 直接FKからのゴールは25節のジローナ戦、26節のラス・パルマス戦に続いて3戦連発。これによりメッシは、アルゼンチン代表を含めた通算のゴール数を600の大台に乗せてもいる。

 
 得意の守備から試合に入ったアトレティコは、5-2で勝利したセビージャ戦を彷彿とさせるような展開だった。完全に相手にボールを預け、敵がミスした瞬間を狙い、鋭く噛み付いたあのゲームだ。

 途中まで指揮官の思惑通りに進んでいるかに見えたアトレティコのゲームプランは、しかし、メッシの先制ゴールによって完全に崩れた。ディエゴ・シメオネ監督は後半、前線にアンヘル・コレアとケビン・ガメイロを加えて攻勢に出たが、中盤でも司令塔のコケがらしくないミスを繰り返し、決定的な場面は作れなかった。

 前節から中3日のアトレティコと中2日のバルサ。日程の面では後者が不利だったが、実際のところ、身体が重く、一つひとつのプレーに精度を欠いていたのは前者のほうだった。とりわけ、この日はアントワーヌ・グリエーズマンが完全にブレーキ。2試合連続でハットトリックを成し遂げていたエースの沈黙は、バルサにとって大いに助けとなった。

 結局試合は、バルサがメッシの1点を守りきって勝点3を獲得。2位アトレティコとの差を8に広げ、2シーズンぶり25回目のリーガ制覇に向けて大きく歩を進めている。
 

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