シメオネ監督、大一番でのメッシ対策について「不可能なことをコントロールする戦術はない」

2018年03月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサに肉迫するも慎重な姿勢は崩さず

慎重な姿勢を崩さないシメオネ監督だが、このコメントも駆け引きのひとつか!? 果たして実際の試合で、A・マドリーは好調メッシにどう対応するだろうか。 (C) Getty Images

 勝てば、勝点差は2。一時はバルセロナの優勝が確実視されたリーガ・エスパニョーラのタイトル争いは、全く分からないものとなる。
 
 現地時間3月4日のリーガ第27節で、バルセロナ対アトレティコ・マドリーの大一番が行なわれる。今年に入って9戦8勝、現在は6連勝中と好調のA・マドリーは、ここ5試合で3試合を引き分けたバルサとの勝点差を6も縮めた。直接対決を制したら……逆転優勝の夢は膨らむ。
 だが、『ESPN』によると、A・マドリーのディエゴ・シメオネ監督は、3日の会見で「リーガを制覇するのは不可能じゃない。だが、過去14年でビジャレアルの2位と我々の優勝が一度ずつあっただけだ」とコメント。リーガにおける、バルセロナとレアル・マドリーの強さを強調した。
 
「我々が成し遂げたように、不可能ではない。だが、とても難しいことだ。我々が望むのは、チャンスがある状態で、残り5試合を迎えること。それができれば、我々にも可能性があるだろう」
 
 いずれにしても、4日の大一番を乗り越えることは必須だ。そのためには、リオネル・メッシを止めなければならない。だが、シメオネ監督は「彼は絶好調だ」と述べている。
 
「不可能なことをコントロールできるような戦術は、我々にはない。試合中はたくさんのことが起こるものだ。相手にダメージを与えられると信じるところへ、試合をもっていく必要がある」
 
 A・マドリーが期待するのは、ここ2試合で7得点と絶好調のアントワーヌ・グリエーズマンだ。だが、メッシやクリスチアーノ・ロナウドに匹敵するレベルかと問われると、シメオネ監督は「素晴らしい選手で、このレベルならベストのひとり」と称賛しつつ、今シーズンはスロースタートだったと指摘した。
 
「クラブに来て最初の数か月と、今シーズンの序盤を除いて、彼は常にとても安定していた。難しいのは、その安定を維持することだ。メッシとロナウドはゴールを決め、トロフィーを勝ち取ることに決して飽きない。彼らを追う者たちの目標はそこだ」
 
 だが、カンプ・ノウでのバルサ撃破に貢献すれば、グリエーズマンはまたひとつ、ステップアップすることができる。そして、A・マドリーが優勝争いでバルサに大きな重圧をかけることは確かだ。注目の大一番は、まもなくキックオフ(日本時間15日0時15分)を迎える。
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