なんだこれは!? ヴォルフス新指揮官が選手全員を“ロープ”でつなぐ独創的な練習を公開!

2018年03月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「オオカミたちをきつくロープで縛って…」

ヴォルフスブルクの再建を託されたラッバディア監督。独特すぎる練習の効果をピッチで示し、V字回復へと導けるか。(C)Getty Images

 ブンデスリーガの公式ツイッターが3月2日、ユニークな動画をアップロードした。
 
 映し出されたのはヴォルフスブルクの練習場だ。うっすらと雪が積もったピッチで、とある選手の身体には5本のロープが巻き付けられている。すると引いた画に切り替わり、どうやらフォーメーション練習が行なわれている様子。よく見ると選手全員がそのロープで繋がっており、右へ左へ、ひとつの生き物のようにシフトしている。

 
 現在チームを率いるのは、2月20日に就任したばかりのブルーノ・ラッバディア。現役時代はバイエルンやブレーメンで活躍した元ドイツ代表FWで、指導者としてはレバークーゼンやハンブルガーSVで辣腕を振るってきた。戦術家として知られ、攻守両面での連動性を重視する52歳。不振に喘ぎ、降格圏ぎりぎりで耐え忍んでいるヴォルフスブルクを立て直すべく、招聘されたというわけだ。

 
 そんなラッバディアが、就任会見で強調したのが「コンパクトアプローチ」。つまりはチームとしての一体感を研ぎ澄まさせ、ピッチ上でのコンパクトネスを追求すると宣言したのだ。一見するとなにがなんだかよく分からない今回のトレーニング動画だが、その「コンパクトアプローチ」を念頭に置くと、また違って見えてくる。おそらくは選手間の距離感を図るため、あるいはそれを一定に保って連動するための反復練習なのだろう。
 
 ブンデス公式ツイッターは「ひょっとしたらすべての指導者にインスピレーションを与えるかもしれない。ブルーノ・ラッバディアはオオカミたちをきつくロープで縛り、トレーニングを続けている」と、ユーモアを交えて紹介。ヴォフルスブルクのチームマスコットはオオカミで、ニックネームは"ウルブス"である。
 
 独自のスタイルを貫くラッバディア監督。はたしてその手腕で2008-09シーズンの王者ヴォルフスブルクをV字回復させられるか。土曜日の25節では、指揮官の古巣であるレバークーゼンと相まみえる。

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