イブラヒモビッチが本音をポロリ「代表が恋しい」「こうして騒がれると生きていると実感できる」

2018年03月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「まずはプレーをしなければ」

昨年末のバーンリー戦(写真)を最後に怪我でピッチを離れているイブラヒモビッチだが、2月20日に全体練習に参加するなど、復帰時期は近づいているようだ。(C)Getty Images

 スウェーデン代表が予選プレーオフでイタリアを沈め、ロシア・ワールドカップ(W杯)の出場権を獲得したとき、ズラタン・イブラヒモビッチの代表復帰を期待したファンは少なくなかったはずだ。

 イブラヒモビッチはEURO2016を最後に代表から引退している。だが、ロシア行きを完全にあきらめたわけではないことを明かした。

『ESPN』によると、イブラヒモビッチは現地時間3月1日、母国スウェーデンの報道陣に対し、「代表チームが恋しい」と語っている。

「20年間プロ生活を続けてきたけど、自分のいない代表チームを観るのがこんなにも辛いものだったなんて。怪我をしているとなおさら辛い。負傷中はクラブや代表に限らず、とにかくピッチに立ちたいと望むものだからね」

 
 ただ、マンチェスター・ユナイテッドに所属するイブラヒモビッチは昨シーズン、膝に重傷を負い、キャリア初となる長期離脱を余儀なくされた。驚異の回復力で復帰を遂げたものの、今シーズン、先発出場を果たした公式戦は2試合だけ。昨年末からはふたたび膝の痛みを訴え、欠場が続いている。

 イブラヒモビッチは「ずっと順調にフットボール人生を歩んできたのに、突然、試合に出られなくなった」と、コンスタントにプレーできない苛立ちを伺わせている。

「でも、いまの状況を受け入れて戦わなければいけない。練習し、戦って、目標を設定するしかないんだ」

 それでも、代表チームから復帰のオファーが舞い込んだ場合、"キング"は首を縦に振るのだろうか。イブラヒモビッチは「様子をみよう。厳しい質問だね」と答えるにとどまった。

「良いパフォーマンスで期待に応えられると確信できるようになれたらだな。俺だからという理由だけで(ロシアに)行きたくはないんだ」

「どんなことにも扉は閉ざされていない。だけど、まずはプレーをしなければ。クラブでプレーできていないのに、代表チームに集中はできない。ただ、こうやって騒がれると、自分は生きていると実感できる。それは良いことだね」

 もちろん、イブラヒモビッチのW杯出場は、本人の希望だけで決まるものではない。彼抜きで厳しい予選を勝ち抜いたチームの意向も重視されるだろう。6月、スウェーデンのレジェンドはロシアに向かうことになるのか。今後の進展が注目される。
 
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