「恥さらしだ」「地球上で最も過大評価」ガラスの天才、ウィルシェアをマンUレジェンドが糾弾

2018年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーグカップ決勝後の反応もメディアの心象を悪くする要因に。

マンCとの決戦では足を止めてしまうことが少なくなかったウィルシェア。タイトルの懸かった一戦で、その才能を発揮することはできなかった。 (C) Getty Images

 天才と謳われ続けてきた稀代のゲームメーカーが岐路に立たされている。
 
 現地2月25日にウェンブリー・スタジアムで行なわれたリーグカップ決勝は、3-0でマンチェスター・シティがアーセナルを下した。
 
 18分にアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロのゴールで出鼻を挫かれたアーセナルは、後半に入っても立ち直る兆しは見られず、58分にベルギー代表DFヴァンサン・コンパニ、65分にスペイン代表MFダビド・シルバに決められて苦杯を飲んだ。
 
 内容と結果の双方で完敗を喫したアーセナルには当然、非難が集中。指揮官のアーセン・ヴェンゲルの采配を疑問視する声も上がるなか、多くの英国メディアは、先発出場しながらアクセントになりきれなかった背番号10のジャック・ウィルシェアのパフォーマンスを糾弾した。


 
 2008年のトップチームデビュー以来、その類まれなるテクニックを称賛されながら相次ぐ怪我に悩まされてきた"ガラスの天才"ウィルシェアは、今シーズンこそコンディションを上げ、主力としてプレーしているが、周囲を納得させられる結果が得られていなかった。
 
 リーグカップ決勝は周囲の喧騒を静かにさせる格好のチャンスだったが、ウィルシェアはそれを逸した。試合翌日に自身のインスタグラムに「昨日の感情は語るのが難しい。シティは勝利に値したけど、最初のゴールはファウルだし、2つ目のゴールはオフサイドだった」と書き記したこともファンやメディアの心象を悪くしてしまった感が否めない。
 
 そんな中、マンチェスター・Cに負けたせいもあってか、ウィルシェアへ厳しい言葉を投げかけているのは、元マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドたちだ。
 
 1993年から2005年にかけてレッド・デビルズ(マンUの愛称)のキャプテンマークを巻き、"闘将"として君臨した元アイルランド代表MFのロイ・キーンは、英国メディア『Sky Sports』で「あいつはこの地球上で最も過大評価されている」と吠えている。
 
「アーセナルの選手は見ている者をクレイジーにさせなければならない。手本としてチームを率いるべき年長者の選手を見てみればいい。ただ、ジャックがキャプテンを務めている時、あいつは明らかにこの地球上で最も過大評価された選手になっている。私にとってはね」
 
 また、元イングランド代表DFで、キーンと同様にキャプテンを務めた実績を持つガリー・ネビルは、ウィルシェアをはじめとするアーセナルMF陣のパフォーマンスに不満をあらわにしている。
 
「ウィルシェア、ラムジー、ジャカ、エジルはなんでウェンブリーのピッチにいるんだ? ただ、歩いていただけじゃないか。そんなのは恥さらしだし、もはや話したくもない。意気地なしだよ」
 
 かつての名手たちから非難を浴びてしまったウィルシェア。そうしたメディアの声を黙らせるには、そのプレーでアーセナルに結果をもたらすしかないだろう。
 
 はたして、"ガラスの天才"は名誉を挽回できるのか? まずは、現地3月1日に行なわれるマンチェスター・C(プレミア28節)とのリマッチに全力を傾けたい。
 

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