パリSGの至宝エムバペが怒り心頭に反論!「仲間に頭突きするヤツに言われたくないな」

2018年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

エムバペがふたりの大統領とランチを共にして…

19歳のエムバペ(左)と33歳のアスー=エコト(右)がSNS上で舌戦を展開。両雄は来月、ピッチ上で“再戦”を迎える。(C)Getty Images

 ツイッター上で舌戦を繰り広げたのが、ともにアフリカにルーツを持つ欧州育ちの2選手だ。パリ・サンジェルマンで声価を高める俊英キリアン・エムバペと、同じリーグ・アンのメスでプレーする元カメルーン代表DFの大ベテラン、ブノワ・アスー=エコト。米スポーツ専門チャンネル『ESPN』がその一部始終を伝えている。
 
 事の発端は、エムバペの公式の場での発言だった。カメルーン人の父とアルジェリア人の母を持つ19歳のアタッカーは、先日、フランス大統領のエマニュエル・マカロン、リベリア新大統領に就任した"レジェンド"ジョージ・ウェアの両者と、パリ市内でランチを共にした。その席上でエムバペは「アフリカのスポーツ発展のため、自分にできる最大限のことをしていきたい」とウェアに約束したという。
 
 これを聞いたアスー=エコトがツイッターで私見を展開。自身もフランス生まれでカメルーンにルーツを持つが、フランス代表のエムバペとは違い、カメルーン代表を選んだという自負があるようで、以下のような辛辣かつシニカルなオピニオンを掲載した。
 
「こうしたアフリカに起源を持つ欧州の選手は、心はアフリカにある、アフリカのスポーツを手助けしたいやらあれこれ言うが、実際には欧州の代表チームを選択しているじゃないか。俺に言わせればお笑い草だ。そう言っておけば響きがいいんだろうよ」

 
 コケにされたエムバペも黙ってはいない。怒りを抑えながら、アスー=エコトの筆致をなぞりながら反論するハイセンスぶりを披露。メスの左サイドバックは、過去にもトラブルが絶えないお騒がせ男で、2014年ブラジル・ワールドカップでは僚友のベンハミン・ムカンジョと試合中に口論となり、頭突きをお見舞いした過去を持つ。エムバペがオチに活用したのは、まさにそのエピソードだ。
 
「こうしたアフリカに起源を持つ欧州の選手は、心はアフリカにある、アフリカのスポーツを手助けしたいやらあれこれ言うが、2014年に代表チームの仲間と喧嘩をしちゃうんだから世話ないよ。これこそお笑い草だ。まあ、その程度の価値しかないんだろうけど、そうした輩に注文を付けられたくはないな」
 
 実はこのふたり、今シーズンのリーグ・アンですでに対決済み。第5節で、エムバペにとってのパリSGデビュー戦だった。きっちり初ゴールを決めて、チームの5-1大勝に貢献。かたや、その試合の56分にアスー=エコトは退場処分を食らったのだが、ファウルをした相手がエムバペだったのだ。なにかしらの因縁が芽生えていたのか……。
 
 いずれにせよ両雄は、来月10日の25節でふたたび相まみえる。『ESPN』は「熱いマッチアップが繰り広げられるのは間違いない」と予測している。

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