【浦和】期待の新助っ人マルティノスはほろ苦デビューを猛省「今日は僕のクロスが酷過ぎた」

2018年02月25日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

「チャンスは多かった。けど、僕のクロスの質が…」

キックの精度を欠き、サイドで脅威になりきれなかったマルティノス。試合後、本人の口からは反省の言葉が漏れた。 (C) SOCCER DIGEST

[J1リーグ1節]FC東京1-1浦和/2月24日(土)/味スタ
 
 浦和レッズ期待の新助っ人が試合後に漏らしたのは反省の言葉だった。
 
 今年1月に横浜F・マリノスから浦和へやってきたマルティノスは、昨シーズン、アジア制覇を成し遂げながらJリーグで7位に終わり、国内での覇権奪回を目論むチームに必要不可欠なピースであったことは言うまで無い。
 
 1月にラファエル・シルバが中国の武漢卓爾職業足球倶楽部に引き抜かれ、仕掛けの切り札を探していた堀孝史監督にとってもドリブルに自信を持つマルティノスは心強い存在だろう。迎えたFC東京との開幕戦に先発で起用したことは、その期待を何よりも伺わせるものだった。
 
 1月末から浦和に本格合流していたマルティノスは、開幕戦で連係面での不安を露呈する。
 
 右サイドで先発起用されたキュラソー代表FWは、再三に渡ってボールは受けるものの、得意のドリブルは鳴りを潜め、クロスボールも精彩を欠いた。後半は、「左利きでやりやすいだろうから」とマルティノスが明かした堀監督の狙いもあり、左サイドへポジションを変えたが、効果的な仕掛けは見られなかった
 
 フル出場をしながらも、凡庸なパフォーマンスに終始したマルティノスは、試合後、「もっと良い試合ができる」と反省しきりだった。
 
「キャンプからやってきたことができていたので、チャンスはウチのほうが多かったと思います。ですけど、僕のクロスの質が酷過ぎた。ボックス内との連係が悪かったとは思ってないです。キャンプの頃からサイドチェンジをして相手をかく乱してスペースを生み出す動きもできましたし、チャンスは多く作れたと感じてます。本当に自分のキックだけが問題でした」
 
 さらに前半終了時にはチームメイトに「今日は僕のクロスの質が悪い。ごめん」と謝罪するほどに気落ちしていたマルティノス。それでも仲間から「気にせず走り続けよう」と励まされ、運動量とトライする姿勢だけは保ち続けた。
 
「本当にこの日が待ち遠しかったし、彼らの歌を聴けてよかった」と敵地に駆け付けた浦和の大サポーターの前でプレーする喜びを意気に感じ、「今日以降、シーズンを通して僕は良いプレーを見せることを皆さんにお約束しますよ。次の試合は期待していてください」と、不敵な言葉を残して会場を去った。
 
 埼玉スタジアムで迎えるサンフレッチェ広島戦との次節は、より鋭く、ダイナミックな突破が見られるのか? 大いに注目したい。

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取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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