「ミランをミランにふさわしい場所に」ピルロ氏、元同僚ガットゥーゾに期待

2018年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ミランのCL出場に賭けてもいい」

ガットゥーゾ監督の元チームメイトであるピルロ氏は、ミランのCL出場に大きな期待を寄せる。(C)Getty Images

 元イタリア代表のアンドレア・ピルロは信じている。ともに栄光を分かち合った元チームメイトが、古巣を再生してくれることを。

 ピルロ氏の古巣ミランは、現在公式戦で3連勝中。10試合負けなしと、シーズン序盤戦での不振から抜け出している。立役者は、ピルロ氏が現役時代にともにプレーしたジェンナーロ・ガットゥーゾ監督だ。

 一時は上位陣に大差をつけられていたミランだが、現在はチャンピオンズ・リーグ(CL)出場ラインの4位ラツィオに勝点8差。ヴィンチェンツォ・モンテッラ前監督が解任されたときは、CL出場権獲得が不可能と思われていたが、ここに来てサポーターの期待は高まっている。

 イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』によると、ピルロ氏も「ミランのCL出場に1ユーロを賭けるか、考え始めようか……」と、古巣のさらなる躍進もあり得ると述べている。

「リーノ(ガットゥーゾ)はうまくやっている。先日連絡したんだけど、私もうれしいよ。彼は意欲やクラブへの帰属意識をもたらした。ミランをミランにふさわしい場所に戻せるように願っている」

 一方で、勝点1差でデッドヒートを繰り広げている首位ナポリと2位ユベントスのタイトル争いについて、元ユーベの選手でもあるピルロ氏は、「前にいる限り、ナポリがスクデットの最有力候補だ。でも、戦力はユーベが一段上回っている」との見解を示した。

 そのピルロ氏は、5月21日にサン・シーロで引退試合を開催する。イタリアでは最後にユーベでプレーしたピルロ氏だが、サン・シーロを選んだのは「もっとも長くプレーし、すべてを勝ち取ったスタジアム」だからだと述べた。

「自分と仲間たち、そして私の家族も含めたみんなの家族にとってのお祭りにしたいね」

 ピルロ氏の引退試合はセリエA最終節の翌日に行なわれるため、そのときはすでに、ミランが欧州最高峰の舞台への挑戦権を手に入れているかどうかは明らかになっているが、はたして――。
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