日本語でも鋭い切り返し! 浦和の新助っ人“マルちゃん”がゴール量産&王座奪取を宣言!!

2018年02月22日 塚越 始

若手の橋岡らが英語で話し掛け、「あっという間に溶け込めましたね」。

浦和に今季新加入のマルティノス。右サイドからの鋭利なドリブル突破が浦和の新たな武器となりそうだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

「私はマルちゃんです。鉄板焼きが好きです」
 
 Jリーグ開幕を目前に控え、ファンやサポーターを対象に行なわれた浦和レッズ主催によるキックオフイベント。横浜F・マリノスから加入したマルティノスが、そのように第一声を放ち、さっそくサポーターの心を掴んでいた。

 
 元日の天皇杯決勝まで試合があったため、しっかり休息をとったあと、浦和の1次キャンプ途中から合流。新体制発表会にも不参加だったため、サポーターやファンに向けた本人からの挨拶はこのイベントが初めてとなった。
 
 加入から1か月、新天地にどのように溶け込んでいったのか。マルティノスは浦和ユースから昇格した新人の橋岡大樹に感謝をしていた。
 
「チームに合流する時期が遅れてしまったこともあり、正直、馴染めるのかどうか不安はありました。でも、ふたりの素晴らしい通訳が選手間のコミュニケーションの面でいろいろ取り計らってくれて、選手からも話しかけてくれました。特に最近は、橋岡選手をはじめ若手の選手が英語で積極的に声をかけてきてくれます。おかげさまで、あっという間に溶け込めましたね」
 
 ラファエル・シルバの中国2部リーグの武漢卓爾職業足球倶楽部への緊急移籍に伴い、新天地では4-1-2-3の右ウイングでレギュラーを狙う。オランダ領アンティルが解体されて誕生した王国構成国のひとつキュラソーの代表(A代表6試合・1得点)。オランダU-17代表に選ばれた経験があって同国籍も持ち、生粋のウインガーとしてドリブルに磨きをかけてきた。
 
 得意とするのは、左利きの右ウイングの代表格であるバイエルンのアリエン・ロッベンのようなサイドを豪快に打開してのクロス、素早いカットインからのフィニッシュだ。場合によっては、左サイドでの起用もあり得そうだ。
 
 横浜では2年間プレーし、昨季は5ゴール・6アシストをマーク。本人は「昨年以上のゴールは決めたい」と抱負を語る。ラファエル・シルバの昨季12ゴール・3アシストを埋める、またはそれを上回るぐらいの活躍が求められる。11番という背番号を託されたところにも、クラブの大きな期待が感じられる。

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