W杯と背番号 「アルファベット順」と「欠番禁止」

2014年05月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

アルゼンチンは74年からの4大会でアルファベット順。

「マラドーナの10番」には興味深いエピソードが――。 (C) SOCCER DIGEST

 過去の大会を振り返ると、名前のアルファベット順に背番号をつけたチームが少なくない。代表的なのが、アルゼンチンだ。1974年から86年までの4大会でアルファベット順に振り分け、82年はMFのオズワルド・アルディレスが1番だった。
 
 ただ、特別扱いの例外がいた。ディエゴ・マラドーナだ。82年も86年も、アルファベット順とは関係なく「10番」を背負った。86年はホルヘ・バルダーノも任意で11番をつけている。
 
 82年のアルゼンチンと同様のパターンが、74年のオランダだ。代名詞の「14番」を背負ったヨハン・クライフを唯一の例外に、その他の選手はアルファベット順に背番号をつけた。
 
 ポジション別でアルファベット順に振り分けたのが、イタリア代表だ。例えば、82年はGKが1番、12番、22番、DFが2番から8番、MFが9番から11番と13番から16番、FWが17番から21番をアルファベット順につけている。
 
 独特なのは、90年のスコットランド代表。1番の正GKを除き、キャップ数が多い選手から順番に2番から22番までをつけた。
 
 さて、前述のように背番号でも"例外的な存在"だったマラドーナ。この偉大なるレジェンドを称えるため、アルゼンチン・サッカー協会は「10番」を代表チームの永久欠番とし、02年の日韓大会に臨もうとした。
 
「10番」を空け、代わりに「24番」を加えたアルゼンチンの登録リストを、しかしFIFAは受け付けず、「マラドーナの10番」の特別扱いは認めなかった。
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