【CL】バイエルン、5発大勝で8強入りに大きく前進! ベジクタシュは序盤の退場劇に泣く

2018年02月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半はホームチームのワンサイドゲームに

2ゴール1アシストという数字以上の存在感と活躍を見せたミュラー。チームの圧勝に大きな貢献を果たした。2戦目を待たずして勝負は決した感があるが、11人のベジクタシュとの戦いを、長く見たかったものだ。 (C) Getty Images

 2月20日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第1レグが行なわれ、バイエルン(ドイツ)は5-0でベジクタシュ(トルコ)を下した。

 ブンデスリーガでは独走状態のバイエルンが、CLグループステージで鮮烈な快進撃を披露したベジクタシュをホームに迎えた一戦、立ち上がりは慎重な姿勢のホームチームの陣内で試合が進んでいく。
 
 しかし敵に先んじて、6分にアラバのクロスからミュラーが頭でファーストシュートを放つと、8分にもコマンが左サイドからのカットインで強烈なフィニッシュまで持ち込むなど、バイエルンは徐々にその攻撃力を発揮していった。
 
 その後も数度の好機を生み出したバイエルンは15分、大きなアドバンテージを得る。ベジクタシュのハッチンソンが出した中途半端な横パスをレバンドフスキが奪って抜け出そうとしたところを、ヴィダに倒され、これが決定的阻止ということでレッドカードが提示されたのだ。
 
 序盤のうちに数的有利を得たホームチーム。ただ、相手が守備を固めたこともあり、ここから嵩にかかって攻めるのではなく、圧倒的なボールポゼッションを誇りながら、じっくりと隙を窺い、時折、鋭い縦パスを入れて決定的な場面を作り出していく。
 
 21分に好連係からミュラー、28分に縦パス1本で抜け出したアラバが得点機を迎え、28分にはハメスのクロスをフンメルスが至近距離でヘディングシュートを放つが、これはGKファブリの好反応に阻まれた。
 
 一方、失点直後にヴァグネル・ラブがドリブルでフンメルス、ボアテングをかわして決定機を迎えて以降は、自陣に釘付けにされていたベジクタシュだったが、38分にカウンターからカレスマが右サイドを攻略し、さらにフンメルスをかわして強烈なシュートを放つ。
 
 これはGKウルライヒの好守に遭うも、その後も多重攻撃を仕掛け、攻め上がったCBペペもきわどいロングシュートを放つなど、ベジクタシュはグループステージで激戦区を首位で勝ち抜いたチームの意地を見せ付けた。
 
 しかし42分、ついに均衡は破れる。コマンが個人技で左サイドを突破してクロスを入れると、中央でアラバがダイレクトで前方のミュラーへ。GKの目前でミュラーは軽くボールに触れて股間を抜き、待望の先制ゴールをチームにもたらした。
 
 後半は、開始直後からホームチームが攻勢。49分には、レバンドフスキが自ら倒されて得た好位置でのFKを直接狙い、クロスバーを叩いて、早くも最初の決定機を作る。
 
 そして52分、レバンドフスキがミュラーとの壁パスで縦に抜け出し、マイナスに折り返したところを、コマンがダイレクトでゴール左隅に流し込んで2点目。バイエルンは理想的な時間帯で追加点を奪った。
 
 その後も左右に揺さぶりをかけながら、相手にとって嫌ところにボールを入れてチャンスを量産するバイエルン。対するベジクタシュは、60分あたりにようやく敵陣に入ってボールを繋ぐも、やはり攻撃の人数が少ないため、バイエルンがすかさず形成する包囲網を破ることはできない。
 
 キミッヒが右サイドを攻略し、ロッベンがカットインで狙うなど、たびたびベジクタシュ・ゴールに迫ったバイエルンは66分、キミッヒのクロスをニアでミュラーがダイレクトで合わせ、3点目のゴールを決める。
 
 大差を付けられたベジクタシュは、2点目に望みを繋ぐためにもアウェーゴールを奪いところだが、防戦一方で敵陣に入ることすらできず。74分にようやくタリスカがペナルティーエリア前まで迫ってシュートを放つも、ゴールマウスを捉えられない。
 
 バイエルンは無理こそしないものの、両サイドを崩して好クロスを入れ、シュートの数を増やしていく。78分にはフンメルスのミドルシュートをファブリが弾いたところをレバンドフスキが詰めて4点目。さらに87分には、抜け出したミュラーのお膳立てからレバンドフスキが5点目を奪った。
 
 最後はベジクタシュのFKをウルライヒが難なくキャッチして試合は終了した。バイエルンは2戦目を待たずして、ほぼ準々決勝進出を確定。序盤のヴィダの退場で試合の流れが決定し、残酷なコントラストがピッチ上では描かれることとなった。リターンマッチは3月14日に行なわれる。
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