超人フッキが日本サッカーへの愛を語る「数え切れないくらいの学びを得た」

2018年02月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「中国に来ていっさい後悔していない」と断言

31歳になったフッキ。入団から18か月が経った上海上港で、充実の日々を送っている。(C)SOCCER DIGEST

 中国スーパーリーグ・上海上港のエースで、元ブラジル代表FWのフッキがポッドキャスト『Tha Asian Games』のインタビューに応え、日本サッカーへの熱き想いを口にした。
 
 20歳前後の頃、若さに任せてJリーグを席巻していた"超人"も31歳となった。川崎フロンターレ、コンサドーレ札幌、東京ヴェルディで研鑽を積み、2008年にポルトガルの名門・ポルトへステップアップ移籍。12年には活躍の場をロシアのゼニトに移し、16年夏、11年ぶりにアジアの舞台に帰還した。6000万ユーロ(約78億円)とも言われる巨額の移籍金で上海上港に入団したのだ。

 
 あれから18か月が経過したいま、フッキは「中国に来ていっさい後悔していない」と断言し、こう言葉を続ける。
 
「移籍してきた当初は、それこそ周りからいろいろ言われたよ。なんで中国に行くんだ、いまさらアジアに行ってどうなるとね。僕にとっては新たなチャレンジだったし、みずから望んだ移籍だった。実際にSIPG(上海上港の呼称)に来て良かったと感じている。素晴らしいスタッフと仲間に囲まれて、充実した日々を過ごしているし、一度たりとも退団したいと思ったことはない」
 
 上海上港は今季からアンドレ・ビラス=ボアスに代わり、同じポルトガル人のヴィトール・ペレイラが指揮を執っている。ポルト時代にフッキと共闘しており、気の知れた間柄だという。「進化の途上にあるSIPGにとってヴィトールの経験は大きな効果をもたらすと思う。中国リーグは年々レベルが上がっていて、僕もチームも常に上を目ざす必要があるからね」と語る。
 
 今季の国内リーグは3月3日開幕だ。アジア・チャンピオンズリーグではグループステージ1節で川崎を相手に1-0の勝利を収め、白星スタートを飾った。フッキは古巣のホームスタジアム、等々力陸上競技場で溌溂としたパフォーマンスを披露。昨季に続いて同胞のエウケソン、オスカールらと強力なアタッカー陣を形成している。全力でピッチを駆け回り、しっかりと存在を示した。

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