【ACL展望】柏×天津権健|パトら敵の個の力を封殺できるか? 攻撃陣は3戦連続で複数得点!

2018年02月19日 鈴木潤

柏――攻撃陣が好調だけに問われるのが守備面だ。

故障者/柏=手塚
出場停止/柏=なし

ACLグループステージ2節
柏レイソル-天津権健
2月20日(火)/19:30/日立柏サッカー場

 
【最新チーム事情】
●1節の全北現代戦は、前半に2点を先制したにもかかわらず、後半の3失点で悪夢の逆転負け。
●ACLプレーオフは3得点、ちばぎんカップの千葉戦は4得点、そして前節の全北現代戦は2得点と、複数得点が取れている攻撃陣は変わらず好調を維持。
●大谷、中山は、アレシャンドレ・パト、モデストらの強力な個の能力を警戒。
 
【担当記者の視点】
 悪夢の逆転負けから1週間。柏にとってこの第2戦は、グループリーグ突破を狙うためには"MUST WIN"の一戦として位置付けられる。
 
 全北現代戦では、相手のハイプレスや凍ったピッチ状況もあって最初から相手の背後を突くカウンター狙いだったため、結果的に柏本来のスタイルを出し切れなかった。その中で、多くの選手が口にするのは「今回はホーム。ボールは持てると思う」と、ポゼッションでは優位性を保てる自信を見せていることだ。
 
 敗れたとはいえ、全北現代戦はハモン・ロペスの1得点・1アシストの活躍もあり、2ゴールを奪ってみせた。これで柏は今季戦った3試合、すべて複数得点をマーク。攻撃陣は変わらず好調と言っていい。
 
 だからこそ問われるのが守備面だ。中山は「自分たちがボールを保持して『行ける』という手応えを掴んでも、前線のタレントには一発があるので、そういう事態を想定して準備をしておく」と、アレシャンド・パト、アントニー・モデストらの個の力を警戒する。ホームで、自分たちが優勢に試合を運んでいたとしても、90分の間には必ず苦しい時間帯が訪れるだろう。全北現代戦の3失点が、セットプレー2つとミス絡みによる失点が原因だったように、細部まで集中して跳ね返す力が必要だ。ACLの戦いを知る大谷も「そういう局面を耐え抜かなければACLでは勝ち抜けない」と守備の重要性を説く。
 
 中村、中谷、中山、柏が誇る若き守備のトライアングルは、天津権健のタレントを封じることができるか。
 
文●鈴木 潤(フリージャーナリスト)
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