新潟の早川史哉が病状を報告!急性白血病からの復帰を目指しトレーニングを再開!

2018年02月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

既に病院を退院し、食事制限や行動制限もない段階に。

ルーキーイヤーとなった16年は開幕から3試合連続で先発出場を果たすなど、クラブから大きな期待を懸けられていた。(C)J.LEAGUE PHOTOS

 15日、急性白血病からの復帰を目指す早川史哉が、所属するアルビレックス新潟のクラブ公式サイトを通じて現在の病状を報告した。

 早川は新潟U-18に所属していた高校時代から将来を嘱望されてきた逸材。高校3年時にはU-17日本代表の一員としてU-17ワールドカップに参戦した経歴を持つ早川は、筑波大を経て、2016年にクラブに帰還した。

 すると、ルーキーイヤーは開幕戦から3試合連続で先発出場。順風満帆のサッカー人生を送り、さらなる飛躍が期待されていた。

 しかし、同年4月24日のJ1リーグ8節・名古屋戦後にリンパ節の腫れが認められ、精密検査の結果、急性白血病と診断。その後、同年11月に骨髄移植手術を行ない、融解、復帰に向けてリハビリを行なっていた。

 2017年6月には発病から入院していた病院を退院。クラブによると、「投薬治療などを経て、現在も経過観察のために定期的に診察を受けてはいますが、食事制限や行動制限もない段階となりました」と順調に回復しており、現在凍結されている選手契約に関しても「早川選手本人、ご家族、主治医の先生やクラブで経過を観察しながら、凍結解除の時期について協議をしてまいります」と発表した。

 突然の病からの復帰を目指す早川はクラブを通じ、自身の現状と感謝の意を伝えている。

「アルビレックス新潟サポーターの皆さん、ご支援をいただいたすべての皆様へ 

病気を公表してから、どんな時も励まし、支えてくださった皆様に感謝申し上げます。 
闘病生活をスタートし1年半が過ぎました。辛い時期や体の状態が思い描いたようにいかず、沈んでしまいそうな時期も、たくさんのサポートのおかげで前を向いて進むことができました。今思うと自分ひとりだけでこのような状況に耐えることは絶対にできませんでした。 

これから少しずつではありますが、復帰に向けトレーニングを行えるようになりました。今は1年半以上遠ざかっていたボールを蹴ることや、体を動かすことが楽しくて仕方がありません。治療をしていたこれまでより、復帰に向け活動するこれからの方が、いくつもの困難な壁に直面することがあるかもしれません。しかし、どんな時もこのような気持ちや病気を公表した時の決意を忘れずに活動していけたらと思います。 

 最後に『ALL FOR NIIGATA すべてを新潟のために』、このクラブスローガンにならい、新潟のために自分ができることを考え行動していきます。また、今このような立場だからこそ、できることにも積極的に取り組んでいきたいと思っています」

 回復に向けて一歩ずつ歩みを進めてきた早川の完全復活が待たれるところだ。

早川と同世代の選手たちが挑んだリオ五輪PHOTO
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