元イングランド代表MFの早期引退に“当事者”のチェルシーCBが悲痛ツイート…「胸が引き裂かれそうだ」

2018年02月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

トッテナム時代の同僚ベイルは「幸運を」とセカンドキャリアでの成功を祈る。

ショッキングな結末を迎えてしまったケイヒル(左)とメイソン(右)の激突プレー。不可抗力であっただけに誰も攻めることはできないだろう。 (C) Getty Images

 試合中の衝突で頭蓋骨を骨折した元イングランド代表MFのライアン・メイソンが現役引退をする――この現地時間2月13日に届いた知らせには、多くの関係者やファンが心を痛めた。
 
 ハル・シティに所属していたメイソンが悲劇に見舞われたのは、昨年1月23日のチェルシー戦。相手CBのガリー・ケイヒルとボールを競った際に頭部を負傷。診断の結果、頭蓋骨骨折という重傷で、長期離脱を余儀なくされた。
 
 それでも現役続行を諦めず、懸命なリハビリに励んできたメイソンだが、残念ながら夢は叶わず。13日に自身のSNSで、専門医の助言に従って引退することを決意したと発表した。
 
 無念を滲ませつつも、周囲への感謝の言葉を綴ったメイソンには、イングランド代表や古巣のトッテナム関係者をはじめ、多方面からメッセージが寄せられている。
 
 トッテナム時代の同僚であるガレス・ベイル(現レアル・マドリー)は、「今後の幸運を祈る。君と一緒にプレーできてうれしかった」とコメント。同じくアンドロス・タウンゼント(現クリスタル・パレス)は「この知らせに打ちひしがれている」と、悲しみを露にした。
 
「なんという選手だったか。君とこの旅路を分かち合えたのは、本当にうれしかった。未来の冒険における最善を祈る」
 
 そういったなかでも、メイソンと衝突した当事者であるケイヒルの衝撃は、計り知れないものがあっただろう。自身のツイッターでイングランド代表CBは、「ライアンの知らせに打ちひしがれている」と、その心情を綴っている。
 
「僕たちは何千回もCKのボールを競ってきた。その結果、ライアンのようなトップクラスのプロフェッショナルがこういうことになるなんて……胸が引き裂かれる思いだ。彼とご家族に心からの愛情を送りたい。そして、彼の今後の健闘を願っている」
 
 引退報告のメッセージの中で、「サッカーが次に僕をどこに連れて行ってくれるのか、楽しみだね」と、これからもサッカー界に携わっていくことを仄めかしたメイソン。多くの声援を背に、彼が幸せな人生を歩めることを願うばかりだ。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事