アーセナル、4位以内はもう不可能? レジェンドたちは「EL優勝を目指すべき」

2018年02月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

アウェーでの弱さは致命的。

トッテナムとのアウェーゲームに敗れ、上位陣との勝点差がさらに広がったアーセナル。CLへの復帰は叶うのか。(C)Getty Images

 トッテナムとの"ノースロンドン・ダービー"を落としたアーセナルは、現在プレミアリーグで5位につけるこの宿敵に、勝点7差と突き放された。順位こそ6位だが、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場ラインとなる4位チェルシーとは、8ポイント差に開いている。

 英『Sky Sports』によると、トッテナム戦はアーセナルにとって、今シーズンのアウェーでの7つ目の黒星。ホームでは10勝2分け1敗とリーグ3位の勝点32を稼いでいるのに対し、アウェーでは3勝4分け7敗の勝点13でリーグ9位と苦しんでいる。

 アウェーゲームの苦手意識は以前からのものだ。ホームでは過去26試合で勝点66と、"ビッグ6"の中でもマンチェスター・シティ、トッテナムに続いて3位の成績を誇るが、アウェーでの過去26試合の勝点は、6強の中では最下位の26。もっとも多いマンチェスター・Cや2位チェルシーの半数にも満たない。

 元イングランド代表のジェイミー・キャラガー氏は、『Sky Sports』で「わたしはつねにアーセナルのメンタリティーの弱さを疑問視してきた。いまのアーセナルはむしろ悪くなっている」と酷評している。

「アウェーでの26試合で勝点26というのは、上位を争うチームの数字じゃない」

 昨シーズンのアーセナルは、勝点75で5位に終わり、19年連続でつかんできたCL出場権を逃した。今シーズンこの勝点を上回るには、残り11試合で31ポイント以上が必要となる。

 キャラガーや、クラブのレジェンドであるティエリ・アンリは、今シーズンもアーセナルがプレミアのトップ4に食い込み、CL出場権を獲得するのは難しいと考えているようで、「CLに出たければヨーロッパ・リーグ(EL)で優勝を目指すべき」としている。

 キャラガーは、「(4位以内に入るのは)実質的に不可能だと思う。彼らはELを優先すべきだ」とコメント。アンリも「現実的に、アーセナルにとって最高の成功はEL優勝だと思う。プレミアで4位以内に入るよりもあり得ることだと思うよ。サッカーではときに信じられないような奇跡が起こるが、それでも簡単ではないだろう」と、ELのタイトルを狙うべきと述べた。

「プレミアを完全に捨てることはできないと思うが、彼らはEL優勝を強く意識すべきだ。CL復帰とトロフィーにつながるのだからね」

 冬の移籍マーケットでアレクシス・サンチェスを手放したものの、メスト・エジルと契約を延長し、ピエール=エメリク・オーバメヤンやヘンリク・ムヒタリアンを獲得したアーセナル。アーセン・ヴェンゲル監督は、長年率いてきたクラブにふたたびCL出場権をもたらせるのだろうか。
 
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